【西山秀二氏の眼】ロッテ幻惑 阪神バッテリーの作戦勝ち

 「阪神3-2ロッテ」(26日、甲子園球場)

 阪神・秋山が8回3安打1失点、6三振の好投。約1カ月ぶりの4勝目を手にした。

  ◇  ◇

 秋山-梅野のバッテリーの、作戦勝ちだった。初回、阪神バッテリーは初球から8球連続で直球を投げ込み、9球目にカットボールを挟んだが、10球目も直球。つまり10球中、9球をストレートという配球で、ロッテの1、2番を抑えた。

 たぶん「変化球中心」というデータが上がっていたはずで、まったく違った配球に戸惑っただろう。それは荻野、マーティンだけでなく、見ていたロッテの打者全員に共通する戸惑いだ。

 速くても140キロ程度の直球をあれだけ投げ込んでいく配球は、通常、あり得ない。だからこそ迷いが生じた。以降はいつも通りの投球だったが「ここでこんな球が来るな」と思うのと、「変化?直球?」と考えるのとでは、同じボールでも捉える確率が違う。

 それが終盤まで持続する効果を生み、秋山は七回までわずか被安打1という好投だ。前日の敗戦の悔しさもあり、梅野も考え抜いたことだろう。繰り返すが、バッテリーの勝利だ。

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