阪神・佐藤輝を父・博信さんが准教授目線で分析「プライオメトリクスの要素が強い」

 阪神のドラフト1位・佐藤輝明内野手(22)=近大=は、なぜあんなにもすごい打球を飛ばせるのか-。関西学院大准教授として身体運動文化などを研究する父・博信さん(54)は、息子の佐藤輝が本塁打を量産している秘密を、親目線ではなく、准教授として独自の視点から分析した。

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 「小さい時から地面を蹴る力が強かったが、強靱(きょうじん)な下半身のパワーをうまくスイングに伝えていると思います。ホームランを打った後、軽くジャンプする時があるのはその証拠かな」

 ジャンプの動きは「プライオメトリクスの要素が強い」と力説する。この「プライオメトリクス」とはジャンプやパワー、スピードなど瞬発力を高めるトレーニングの一種。エンゼルス・大谷も実践しているというが、日頃から息子に推奨していたという。

 「タイミングよく全身のパワーを瞬時に発揮できない選手は、いくら筋力があってもパフォーマンスには結びつきにくい。一流選手は(瞬時における)反動を使うのがうまく、輝もそれがうまい。下半身の反動(一本足のフォームもその一種)&上半身の反動(高い位置にあるバットの構えからのスイング)がかみ合うと飛距離が出ます」

 反動を生かし、インパクトの瞬間に最大限の力を発揮できる。「飛ばすコツを知っていることが大きい。いい時は、ゆったり振っているようでインパクトの瞬間に爆発するイメージです」。力任せにならず、上半身と下半身の連動をうまく利用する打撃が、佐藤輝のパフォーマンスを支えているようだ。

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