岡田彰布氏が指摘「八回の攻防が現在の順位を象徴。阪神はラッキーな1勝」

 「阪神2-1中日」(13日、甲子園球場)

 阪神、オリックスで監督を歴任したデイリースポーツ評論家・岡田彰布氏が13日、甲子園で行われた阪神-中日戦を視察。八回無死二塁の好機を逸した中日と、その裏、2死走者無しからサンズの決勝弾で勝利をつかんだ阪神。終盤の攻防を鋭い視点からひもといた。

  ◇   ◇   

 八回の攻防が現在の順位を象徴していると言っても過言ではないだろう。中日側は無死二塁の好機を作りながら、大島が走者を進められなかった。バントでもいいし、徹底してゴロを転がすでもいい。戦術の採りようはあったはずだ。後続も倒れ、追いつかれた直後の絶好機を生かせず、傾いた流れを引き戻せなかった。

 逆にその裏、阪神は2死走者無しからサンズが決勝弾。カウント1ストライクから内角直球を捉えたもので、打ったバッターは褒められる一方、なぜ中日バッテリーはインコース要求だったのか。2死走者無しで5番打者。本塁打だけは避けなければいけないシチュエーションで、少しでも甘く入れば一発の危険性が高まることを考えられなかったのだろうか。

 これらの理由から、阪神にとっては“ラッキーな1勝”と言えるゲームになった。下位に取りこぼしてはいけないというよりも、今はがっぷり四つで戦って行けば、相手が勝手に自滅してくれる状況になっている。逆に中日側の視点に立てば、こういう野球をしていては上位に浮上できないと感じさせる試合内容だった。

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