岡田彰布氏は中日バッテリーの機動力対策に「後手後手なんよな」

 阪神、オリックスで監督を歴任したデイリースポーツ評論家・岡田彰布氏が、甲子園で行われた阪神-中日戦を視察。阪神が逆転勝ちで貯金を今季最多の「15」とした一戦で、中日の野球に「すべてが後手、後手になってるよな」と語った。

 岡田氏が着目した場面は阪神が1点を追った七回。2死一塁から代走・熊谷が初球から二盗に成功した。その後、近本の中前適時打で同点となったが「おとといも初球から熊谷に走られてたやんか。それでウエストするでもなく、きょうも初球から走られた。その後、近本が一塁走者になった場面では初球ウエストやろ?」と疑問を呈した。

 11日の同戦では2死一塁の状況から代走に出た熊谷が完璧に福のモーションを盗んで初球に二盗を成功させた。その後、近本は四球で歩き、糸原の右前適時打で生還し同点に追いついていた。

 この日もまったく同じ状況。例え盗塁に失敗したとしても次のイニングは1番から攻撃がスタートする。走者にとっては思い切って勝負できる状況で、早いカウントでスタートを切ってくる可能性が高いことは容易に想像がつく。

 ロドリゲスはけん制球こそ挟んだが、中日バッテリーは初球にウエストするのではなくストライクを取りに来た。木下拓は真ん中の150キロを捕球し二塁へ送球したが、ワンバウンドとなりセーフ。そして近本の同点適時打が生まれた。

 岡田氏が疑問を感じたのはこの直後。一塁走者・近本で、糸原への初球はスチールを警戒してのウエストボールだった。「それやったら一塁走者が熊谷の時にやるべきやったんとちゃうか。この試合では糸原も梅野も初球からスタートを切ってきていた。こういうところが後手後手になってるんよ。こういう野球をしていたら、なかなか上位には浮上できんよな」と評していた。

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