阪神・ガンケル快投 先発初星!MS砲と助っ人デー「素直にうれしい」

 「ヤクルト2-8阪神」(28日、神宮球場)

 苦い記憶が刻まれた神宮でリベンジを果たした。今年初先発となった阪神のジョー・ガンケル投手が6回3安打無失点で今季初勝利。先発では昨年から7度目にして初の白星となり、観客に手を振りながらお立ち台へ。最高の笑顔が充実の証しだ。

 「今季初登板で、先発初勝利を取れたことは素直にうれしい。しっかり点を取ってくれるチームメートに感謝したい。(日本語で)タイガースファン、イツモアリガトウ!」

 最大のピンチは2点リードの四回2死一、三塁。坂口に12球を要したが、真ん中低めに投じたスライダーで二ゴロに抑え「最後の最後、弱い当たりで打ち取れたのは本当に幸運でした」。これで弾みがつき、108球の熱投を生んだ。矢野監督も「気持ちもボールもコントロールして投げてくれたのが、勝因の部分」と最敬礼した。

 昨季の6月24日。神宮での同カードで来日初先発したが、4回3失点。初回の3失点がリズムを狂わせ、即2軍降格を命じられた悔しい過去があった。「(今回は)初回をゼロに抑えたというのが、乗れた要因かな」と、自己分析した。

 1年間、日本野球でプレーしたことが生かされている。昨季の自身の投球動画や他の投手が打者と対戦する映像を確認し、捕手と綿密に計画を練っている。「しっかり準備ができるというのが大きい」と納得顔を見せた。

 一般的に給料が低いと言われるマイナーリーグから夢を追い、来日2年目を迎えたガンケル。今季年俸は約7700万円。昨季約5500万円から2200万円の昇給を勝ち取った。“ジャパニーズ・ドリーム”は確実に近いが、あくまで助っ人は冷静だ。

 「あまり大きい夢はそこまで見ないようにしたい。次は中日かな?目の前の一戦一戦を大事に戦いたい」。野村監督の追悼試合で挙げた1勝を起点に、上昇気流に乗せていく。

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