阪神・マルテ、左キラー健在 ライバルのサンズ活躍も「みんなが打てばイコール勝つ」

 「オープン戦、ソフトバンク4-3阪神」(7日、ペイペイドーム)

 ペイペイドームに快音がこだました。初回2死から阪神・マルテが先発・和田の139キロをフルスイングだ。左翼席へ弾丸ライナーで先制ソロを突き刺した。

 「いい感じで打てたかなと思います。これからも続けていくだけでなく、しっかり状態を上げていきたい。いいボールだけを待って、それを仕留められるように準備している」

 またしても左キラーぶりを発揮した。前日は3打数無安打も2月27日の練習試合・中日戦(北谷)ではエース・大野雄から左翼線へ2点二塁打。大物撃ちで存在価値を高めた。

 助っ人競争で立場は厳しい。今季の1軍外国人枠は「5」。新助っ人ロハス、アルカンタラの来日メドが立たない中、サンズ、スアレスは決定的で、チェン、エドワーズも有力だ。残り1枠をガンケルと争っている。矢野監督も「チームにとってはプラス」と競争激化を歓迎している。

 来日3年目のドミニカンは自然体だ。「スポーツというよりみんな仕事でやっている」。サンズは前日まで2試合連発。ライバルの活躍にも「刺激というよりみんなが打てばイコール勝つということ」とチーム愛にあふれている。昨季は2軍暮らしが長く、今季にかける思いは人一倍だ。「まずはしっかり自分の仕事をすることが大事だと思う」。レギュラー奪取へ、マルテらしさを発揮していく。

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