阪神・西勇 開幕不安なし2回0封 キャンプ離脱から今季初実戦
「オープン戦、ソフトバンク0-4阪神」(5日、ペイペイドーム)
2年連続3度目の開幕投手に内定している阪神・西勇が、上々の試運転で一抹の不安を振り払った。今季初実戦となる先発マウンドで2回1安打無失点。3四球と細かい制球に苦しんだ部分はあったが、粘りの投球で強力ソフトバンク打線を抑えた。
初回は2つの四球と一塁強襲安打で2死満塁のピンチを招いた。だが、慌てない。コンビを組んだ坂本と呼吸を合わせ、松田を遊飛に斬って脱出。二回も走者を背負いながら得点を許さず、47球で仕事を終えた。
降板後、球団を通じて「初実戦の中で程よい緊張感を持って投げることができました。全ての球種を確認することができたので、ここから細かい修正をしていきたいと思います」とコメント。矢野監督も「順調な登板やったんじゃないかなと思います」と評価した。
宜野座キャンプ中にぜんそくの症状が悪化し、治療と検査のため2月23日に帰阪。開幕投手の離脱でチームに暗雲が漂ったが、3日の1軍全体練習から再合流。そしてこの日、大役に向けて大きな一歩を踏みしめた。
オープン戦は残り2試合に登板する見通し。指揮官から正式な通達は受けていないが、もう心の準備はできている。エースとしての責任と覚悟を胸に、西勇が開幕となる3月26日・ヤクルト戦(神宮)に向かう。