【中田良弘氏の眼】阪神・チェン 先発ローテ入りなら大きな戦力に
「阪神春季キャンプ」(3日、宜野座)
阪神・チェンは順調に調整できているように見えた。今キャンプ初めてのブルペンということもあり、軽く投げてはいたが、それでもボールがスーッと伸びていた。
フォーム的にも顔が全然ぶれないのがいい。その姿から変化球の制球力の良さをうかがわせる。チェンジアップやツーシーム、スライダーなど多彩な変化球を投げるようだが、おそらく制球で崩れることはないのではないか。
チームは先発として起用すると思われるが、戦力になれば大きい。現状では先発ローテで確定的な左腕は高橋だけ。西勇、秋山、青柳など右投手が多いだけに、チェンが加わればいろんなパターンのローテーションを組めるだろう。
もちろん外国人枠の問題もあり、難しい面もあるが、“投げ抹消”で10日間空けて使ってもいい。それならば球数を多く投げさせることもできる。メジャーも経験し、豊富な経験がある左腕の投球は、若手投手の参考にもなるはずだ。
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