阪神の大山悠輔内野手（２６）が３１日、全体ミーティング終了後、チーム全員に同じ方向を向かせるという主将としての決意を示した。目標とする優勝を勝ち取るためには「全員が同じ方向を向いていかないといけない」と説明。唯一無二のゴールに向け、チームの結束力をさらに強める。

　全体ミーティングを終えると、より一層表情が引き締まった。主将という立場になり、これまでとは少し違うキャンプイン。チームをけん引していく大山が勝つために求めたのは結束力だった。

　「優勝を目標としているので、全員が同じ方向を向いていかないといけないと思っている。全員が同じ方向を向けるように、まずは自分がしっかり引っ張っていきたい」

　チームの中心となる覚悟はできている。頂点に立つために何が必要なのか。キャプテンとして結束力の強化をポイントに挙げた。

　福留、藤川、能見らが抜け、チームは大幅に若返った。「先輩方の姿勢、言動っていうのは常に見ていたので、参考にできればいいなと思っていますし、僕にしかできないこともあると思う」。これまでの経験をフル活用し、先頭を走る考えだ。

　取り組みの姿勢だけでなく、言葉でもチームをまとめ上げる。「積極的というか、いろいろ話はしたい。そういった時間があれば、どんどん話したいなと思っています」。不安を抱え、孤立していく選手がいればチームもぶれる。仲間を知るために会話を重ねる重要性を説いた。

　すでに、先乗り合同自主トレでは、ドラフト１位・佐藤輝（近大）と会話を交わすなど、積極的にコミュニケーションを図った。「いろんな注目があり、いい意味でも悪い意味でも気を使うところが野球以外でもあると思う。そういったことで力になれればまたプラスだと思いますし、そういった話はしていきたい」と同じドラフト１位で入団した後輩を支えていく。

　個人成績では全部門でキャリハアイを目指す。「優勝するために何が必要なのか、どうしたらいいのかを誰よりも強く考えて頑張りたい」。Ｖ奪回へ向け、大山が先陣を切ってチームをまとめ上げる。