阪神に危機感 ロハス、アルカンタラ来日最悪3月「新規外国人は厳しいかも」

 年賀式に参加した谷本修球団副社長兼本部長(代表撮影)
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 阪神の谷本修球団本部長(56)が5日、西宮市内の甲子園球場に隣接する室内練習場での年賀式後に取材に応じ、メル・ロハス・ジュニア外野手(30)=前韓国KT、ラウル・アルカンタラ投手(28)=前韓国斗山=の来日の見通しが立っていないことを明かした。矢野監督が集大成と位置づける、2021年の阪神の浮沈を左右する両助っ人。最悪の場合は、キャンプ終了後の3月まで来日がずれ込む可能性も出てきた。

 収まる気配のない新型コロナウイルスの猛威が、再び阪神を襲うことになりそうだ。すでに1月末までの外国人の新規入国が停止され、就労ビザの発給も停止された。谷本球団本部長は「今の状況だと新規外国人は厳しいかも分からない」とロハス、アルカンタラの来日のめどが立っていないことを明かした。

 昨季の韓国リーグ2冠王と最多勝右腕。12球団共通の難題とはいえ、投打の軸として期待される両助っ人の来日遅れが、阪神に与える影響は少なくない。「新規外国人についてはまだビザが発行されていない状況。まずはそこを急がないといけない」と同本部長も危機感を募らせる。

 仮に現状の措置が2月に解除されたとしても、ビザの発給手続きと来日後の14日間の隔離期間を含めて、最短でも約3週間が必要とみられる。順調に事が進んでも2人のチームへの合流は2月下旬、最悪のケースでは3月にずれ込むことも考えられる。

 元日からメールなどで国際担当から情報収集をしていたという同本部長は「ずっとやりとりはしてくれている。有事に向けても体作りは基本ですので。そこは怠らずにやってくれていると思っています」と期待した。

 年末には巨人の大塚副代表が「ビザを残している人は来られて、残していない人が来られないのは不公平」と12球団共通のルール作りを提案。同本部長も新規外国人については「12球団で協力してやっていくことにもなります」と話す。一方で「与えられた状況の中で、各球団が精いっぱい努力すること」と昨年ロッテに在籍したチェンを含め、就労ビザのある残留組の助っ人については1月中旬に来日し、隔離期間を経て、キャンプ序盤には合流できるよう動いていることを明かした。

 とはいえ、緊急事態宣言発出時は、現在は認められている入国緩和措置も一時停止することを政府が検討に入ったという報道もある。「政府の方針も刻々と変わっている。ルールを守った上で、きちんとやっていきます」。依然予断を許さない状況下で、球団は最善の策を探っていく。

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