阪神・矢野監督、やっぱり1番・近本 3番・ロハス起用で2番構想封印
阪神の矢野燿大監督(52)が26日、オンライン取材に応じ、来季は近本を1番で起用する計画を明らかにした。来季の3番は新外国人・ロハスを起用する方針のため、以前から掲げてきた「2番・近本」構想は封印。今季の韓国2冠王に最大限の力を発揮してもらうために、近本にはトップバッターを託す。
25日にロハスの獲得が発表され、来季の戦力は固まった。矢野監督はロハスの3番に続き、近本を1番で起用する構想を明かした。
「(近本を)2番にしたい思いはあるけど、近本自身が生きているのは、1番なのかなと。(2番で)試すことはあると思うけど、漠然と考えているのは近本1番かな」
指揮官は打者としての幅を広げる意味も込めて、以前から「2番・近本」構想を掲げてきた。今季は実現を目指し、今春キャンプの実戦はほぼ2番で起用。開幕2番も任せている。
今季は開幕直後に断念した構想に、来季も再挑戦する場合は3番・ロハスへの負担が大きくなる。近本が2番に入ると、3番の役割が重要となるためだ。
常に盗塁を狙う近本の次打者は考えることも多く、難しい打順となる。打線の流れを考えた場合、来日1年目のロハスに、余計なストレスを与えることは得策ではない。
また、1番が近本に入った場合、2番は糸原が有力となる。状況判断力やしぶとさも持つ糸原が入れば、近本の走力も、糸原の巧打も生きる。
近本は今季、1番で106試合に出場して打率・301。2年連続盗塁王が来季もトップバッターとして機能すれば、打線はさらに厚みを増す。