阪神退団のボーアに手を挙げる球団はあるか?国内移籍希望 評論家の視点

 日本野球機構(NPB)は20日、阪神のジャスティン・ボーア内野手(32)を自由契約選手として公示。退団が正式決定した。

 メジャー通算92本塁打の実績を持ち、4番候補として来日。だが、99試合で打率・243、17本塁打、45打点。推定2億7250万円の高年俸に見合う成績を残せなかった。親日家であり、今後はNPBの他球団移籍を目指す方針だ。

 では、手を挙げる球団はあるか。デイリースポーツ評論家・関本四十四氏は「結果を全く残していない訳でもなく、可能性はゼロではないのではないか」と話す。その“伸びしろ”について、「安定感は欠いたが17本塁打とパワーは見せたし、配球に慣れた2年目に打つ可能性はある。今年はコロナの影響で体調管理が難しかったこともある。開幕当初は特にコロコロしていて、体が切れていなかった印象もあった」と振り返った。

 日本野球に慣れ、2年目以降に活躍した外国人も少なくはない。近年では広島に在籍したエルドレッドが12年途中に加入して11本塁打、翌13年は13本塁打に終わったが、14年に37本塁打をマークしてタイトルを獲得。巨人・ウィーラーは楽天時代の15年は14本塁打だったが16年は27本、17年は31本塁打と成績を伸ばした。

 ただ、ボーアは弱点も露呈している。来日当初から懸念されていた左投手への対応は打率・219、4本塁打と苦戦。一塁しか守れないことも、起用法の幅を狭めた。

 今季、セ・リーグの本塁打数を見ると中日が70本塁打と断トツでリーグワースト。長打力が不足し、アルモンテも退団しているものの、ボーアが守る一塁手にはビシエドが在籍している。

 一方、パ・リーグの本塁打数は日本ハムが89本でワースト。オリックス、ロッテも外国人の不振や故障が響き、90本塁打と破壊力を欠いた。

 「指名打者もあるパ・リーグならば、魅力を感じる球団もあるかもしれない。当然、ボーア側が大幅減俸を飲むことは絶対条件になるだろう」。全力プレーと陽気なキャラクターでも愛されたボーアに、“2年目”はあるか。

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