【西山秀二氏の眼】阪神・坂本の無理のないリードと秋山の制球力で隙のない投球に
「広島0-2阪神」(7日、マツダスタジアム)
阪神・秋山については、完璧なピッチングだった、という印象とともに、捕手を務めた坂本の成長も感じることができた。
坂本から言えば、理にかなった、無理のないリードができていた。必要以上に内角を要求し過ぎない。基本である、外角中心の配球で組み立てていき、相手打者がその外角についてくるようになったら、効果的に内角を使う。
こうしたリード面での成長に加えて、秋山が素晴らしい制球力で坂本の要求に応える。このかみ合わせが、広島打線に付け入る隙を与えない投球に結びついた。
毎年2桁勝利を期待される投手であり、もちろん打線のカバーが必要ではあるが、このような投球をすれば来季も2桁勝利は必然となるだろう。