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阪神・藤浪 球団最速162キロ!日本投手で大谷に続く快速 圧巻3者連続K斬り

 7回、162キロの剛速球を投げ込む藤浪
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 「阪神1-1ヤクルト」(19日、甲子園球場)

 驚がくの数字がビジョンに躍った。阪神・藤浪晋太郎投手(26)が同点の七回から登板し、自己最速&球団最速を更新する162キロを計測。中村、西浦、代打・松本友を3者連続空振り三振に仕留める圧巻の内容で、完全復活へまた歩を進めた。悩み、もがき、苦しんだ右腕が、長引く不振からの出口を見つけた気配が漂う。

 05年の実数発表以降最少となった3593人の観客が、球団史上最速の1球を見届けた。藤浪が大きく息を吐き、強く右腕を振った。スコアボードに「162キロ」の白文字が映る。空席の目立つスタンドが沸きに沸いた。3者連続三振がかすんだ衝撃。甲子園球場の歴史に新たな1ページを刻んだ。

 「イメージは重心を低く。腰を低く落としてプレートを蹴っていくと、タイミングがよかった」。出番は同点で迎えた七回。連投のマウンドで前日から微調整を加えた。右膝を少し曲げ、力をためたフォーム。中村、西浦を連続三振で自信を深めると、リズムある投球のギアが上がる。

 代打・松本友との対戦。2球目、直球のサインに力を込めた。「真っすぐ1、2、3で来る。腕を振って差し込みにいかないと、合わされると思ったので」。空を切るバット音と同時に、重いミット音が響く。最後は149キロのフォークで空振り三振。13日の中日戦で自己最速を更新する161キロを計測してから6日後、今度は球団記録を塗り替えた。

 これで6日の広島戦から7試合連続無失点。この間の与四球は5ながら、被安打はわずか1本。「ワーっとなっていたので、スピードガンを見たら162。そうか、と思いながら」。周囲の注目、期待とは裏腹に、数字に興味を示さない。支えは「欲」。栄光を知り、挫折も味わった26歳。ボールを握れば初心に返る。

 「シンプルに野球が好きなんですよ。もっとうまくなりたい。もっといい球が投げたい。その気持ちは幼少期から変わらないです」

 長く苦しんだ日々の中で、多くの助言にも耳を傾けた。心に残った言葉の一つに、ソフトバンク・工藤監督の言葉がある。「8割が実力。10割を出そうとすると、それは力みに変わるよ」。先発、中継ぎを経験した通算224勝左腕のススメは、今に生きる。まだ成長過程。究極の8割を求めて試行錯誤が続く。

 そんな姿に、今季限りで引退を表明した藤川から「いいバランスで投げている」と伝えられた。「右足が動かなくなった、とか。ファームでも助言をもらったので」。レジェンドも成長を認める。引き分けに終わった一戦。それでも試合後、最少人数の観客は、総立ちで藤浪に拍手とエールを送った。記録と記憶に残した1球。向上心とともに、新たな1ページを彩っていく。

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