残念でならない阪神・福留“ルール違反” 19日4人制限破り8人で会食

 衝撃が走った。阪神は25日、岩貞祐太投手(29)、陽川尚将内野手(29)、糸原健斗内野手(27)、馬場皐輔投手(25)、浜地真澄投手(22)の5選手が、新型コロナウイルスのPCR検査で陽性と判定されたことを発表した。スタッフ2人も感染する大量7人の感染となった。この日のヤクルト戦(神宮)は両球団の判断と、陽性者らの隔離をしたことで開催されたが、19選手の大量入れ替えで臨んだ一戦は痛恨の逆転負けとなった。

  ◇  ◇

 チーム内の士気を上げようとした行動が、結果的にチーム内に危機を招いてしまったのだろうか。

 球団では感染拡大状況などを考慮し、広島と名古屋遠征時の指定日に限り、球団関係者、家族との外食を許可。「個室」「人数は4人まで」「時間は2時間程度」と制限を設け、食事前後の手洗い、うがい、手指の消毒などを徹底させていた。

 会食が行われた19日といえば、世間は4連休初日。記者も名古屋中心地に宿泊したが、繁華街にはかなり人出が戻っていた。個室や貸し切りだったとはいえ、その日の会食許可が妥当だったのかどうか。何よりこれだけの感染者が出た今、「4人まで」のルールを破った8人での会食が発覚したことは、谷本球団本部長の言った「非常に由々しき事態」の言葉通りだろう。

 参加メンバーを見れば、福留、糸原の新旧キャプテンに、先月末にトレードで移籍してきた小林の名もあった。あるいは今月設定された唯一の指定日に、福留が音頭を取って、小林の歓迎会の場を設けたのかもしれない。

 思えば球界最初の感染も阪神。そして自主練習が再開した4月15日、チームから藤浪らの感染者が出たことを真っ先に世間に謝罪したのが福留だった。

 『クラスター合コン』とやゆされた当時とは、感染状況も会食の中身も大きく違う。また、この会食が感染経路だとも言い切れない。それでも球界最年長の“ルール違反”は残念でならない。(デイリースポーツ阪神担当サブキャップ・和田 剛)

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