阪神・島田 ウルトラ走塁!逆転呼ぶプロ初盗塁&一気Vホーム

 6回、大山の適時打で生還する島田
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 「阪神3-1DeNA」(2日、甲子園球場)

 迷いは一切なかった。強い気持ちでスタートを切った。「アウトになったらどうしようかとか何も考えず、成功するイメージだけ持って代走に出ました」。“陰のヒーロー”とも言える阪神・島田が、その場面を振り返る。

 1点を追う六回。無死一、三塁となったところで、糸井の代走として一塁へ。サインはない。矢野阪神では当たり前の“行ければ行け!”という状況だ。

 「準備はできていた。思い切って行く勇気だけしっかり持っていました」。サンズの打席、カウント1-2からスタートを切り、間一髪でセーフ!「今思うとちょっと恥ずかしいんですけど…」。大きな意味を持つことになるプロ初盗塁に、塁上では思わず両手でガッツポーズを決めた。

 大山の右前適時打で生還。あの二盗があったからこその逆転だ。矢野監督は「MVPは島田の盗塁」と目を細め、「1点負けている状況で走る勇気、実際セーフになってくるというのは本当にプロ。例えば近本がスタメンから出ている状況で走るのとは訳が違う」と絶賛した。

 同期・馬場の初勝利を呼ぶ走塁に、島田は「僕の盗塁が生きたのかなと思うんで、そこは自信になりました。同期にはやっぱり思い入れもある。ホントにうれしい勝利」と顔をほころばせた。

 一方で七回2死一、二塁の打席での凡打には「ああいうところで打てないとレギュラーになるのは難しい」と反省する。打って走っての活躍を見せた赤星の背番号「53」を引き継ぐ男。今度は課題の打撃で、チームに勝利に貢献してみせる。

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