阪神・福留 志願の親子ゲーム 前夜のヒーローが超異例!最年長43歳これぞプロの姿勢

 「阪神4-1中日」(17日、甲子園球場)

 球界最年長の大ベテランだが、やることは変わらない。阪神・福留孝介外野手がウエスタン・広島戦に「3番・DH」で志願出場。今季2度目となる異例の親子ゲームに挑む“オレ流”調整を遂行した。

 前夜のヤクルト戦では途中出場で今季1号の決勝2ランを放つなど4打点の大活躍。シーソーゲームを制し、試合終了時刻は午後9時51分だった。だが、ベテランは体を十分に休めることなく、一夜明けると鳴尾浜にいた。午前9時から若虎に交じって準備を開始。自らの状態を保つために行動した。

 打撃の確認はバッチリだ。五回1死無走者での第3打席。2番手・畝がフルカウントから投じた外角の122キロ変化球を捉えた。鋭い打球は左中間フェンス直撃の二塁打。代走・板山が告げられベンチに退いた。

 43歳のベテランで、しかも前夜の1軍のヒーローが2軍戦に出場するのは異例中の異例とも言える。平田2軍監督は「昨日打ったから今日は来ないと思ったのにさ。野球が好きなんだね。試合前の練習から若いヤツとね。野球小僧じゃなくて、野球ミドルおじさんだよ」と笑顔で話した。

 福留が示すプロとしての姿勢。鳴尾浜での試合を終えると、すぐさま甲子園へ移動し、試合前のシートノックに参加した。ナイターで出番はなかったが、背中でチームをけん引する背番号「8」。衰えは一切感じさせない。

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