阪神・ボーア、左腕に苦戦も攻略大丈夫 ファイアボール流行は「すごくうれしい」

 三点倒立で巨体を持ち上げるボーア
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 開幕を目前に控え、阪神のジャスティン・ボーア内野手(32)がオンラインでの単独インタビューに応じた。「狙うなら10割打者」と豪語するなど強気な姿勢を崩さないB砲は、結果の出ていない対左投手についても初対戦の投手が多いことを理由に挙げて苦手意識はないと強調。本塁打後に披露するパフォーマンス“ファイアボール”のチーム内、ファンの間での流行を願った。

  ◇  ◇

 -いよいよ開幕が目前に迫ってきた。

 「ベリーエキサイティング!とにかくずっと開幕することを待っていたからね。やっと開幕できるので、すごく楽しみだよ」

 -練習試合では3試合連続本塁打も記録。調子が上向いてきた要因は?

 「打席数を重ねるごとにやっぱり自分の感覚であったり、自分のスイングだったりができてきたんだ。そういう面では、日本人のピッチャーに慣れてきたというよりも、感覚が少し戻ってきたなという感じはある」

 -何かを以前から変えたわけではない。

 「そうだね。特に変えてはいないけど、強いて言えばバッティング練習だったり、そういう時にセンターから逆方向を狙って打つ練習を始めたんだ。それから調子が良くなっていったんではないかというのはある」

 結局、6月の練習試合では10試合に出場して打率・200、3本塁打とエンジン全開とまではいかず。心配されるのが左投手との対戦で春季キャンプを含め、18打席0安打と結果が出ていない点だ。メジャーでも対右腕の打率・260、84本塁打に対し、左投手には打率・217、8本と差が出ている。

 -メジャーでの成績を見ると、対左投手の成績が良くない。苦手意識はあるか。

 「昨シーズンだって3Aでゲームに出ていた時には、左ピッチャー相手の打率がすごく良かったんだよ。左ピッチャーだからといって特に苦手意識はないね。やっぱり対戦したことがないピッチャーが相手だと1回で打つのはすごく難しいからね。そのせいもあって数字が落ちているだけで、特に自分では気にしていないんだけどね」

 -“バースの再来”と期待されている。彼はたくさんの本塁打を放ち、1985年の日本一に貢献した。今季120試合で求める目標の数字は。

 「バースがどれだけ打ったって?」

 -126試合出場で54本。

 「なるほど、そうだな…ボクがもしも数字で目標を言うならばズバリ10割だね。それが野球選手として一番の目標なので、狙うなら10割打者だな」

 甲子園で3試合連続の本塁打を放った際に両手を前に突き出し手のひらを広げる“かめはめ波ポーズ”を披露。ボーアいわく“ファイアボール”のポーズ。チーム内でも本塁打後にまねをする選手が出てきた。

 -ファイアボールがチーム内ではやりだしている。

 「イッツ、グレート!!正直すごくうれしいね。コロナの影響でハイタッチやグータッチができない。その中でファイアボールをして、みんなで楽しくパフォーマンスができるからね。それでチームが盛り上がってくれたらすごくうれしいよ」

 -ファンにもテレビやラジオの前でやってほしい。

 「やっぱりホームランを打った後とかに、みんなでしてくれたらすごくいいことだと思う。ただ、普通のヒットとかじゃダメだよ。スリーベースだったりホームランだったり、大きな当たりや出来事の時にだけやってほしいかな」

 -ファイアボールの由来は。

 「クラッシュロワイヤルというゲームの武器の名前と『ドラゴンボールZ』のポーズから取ったんだ」

 -『ドラゴンボール』の存在は以前から知っていた。

 「もちろん知っていたよ」

 -『かめはめ波』の存在も。

 「それも知っているさ。悟空のこれだろ(とポーズを決める)」

 -日本のアニメだということも知っている。

 「もちろんだよ!時間があるときはアニメとかも見たりしているからね」

 -他に知っている日本のアニメは。

 「日本のアニメは、まだ『ドラゴンボールZ』しか知らないんだ。オススメの作品があれば、ぜひ教えてほしいね」

 -これまでに自分の決めポースなどはあったのか。

 「今回新しく作ってみたんだよ。ただ単に楽しみながら野球をしたいという理由さ。そう考えたときにファイアボールが生まれたんだ。本当は一人一人とグータッチした後に腕を上に上げて人さし指を立てるパフォーマンスがあるんだけどね。それは接触をしてしまうからできない。だから今はファイアボールを始めたのさ」

 -矢野監督の言葉で印象に残っているものはあるか。

 「監督の言葉はすべて大好きさ。監督と話すと、とても前向きになれるし、勝ちたいなという気持ちがすごく伝わってくる。監督として、本当に尊敬しているんだ」

 -矢野監督は「日本一になる」と公言している。そのためにはあなたの活躍が必要不可欠になる。

 「そうだね、まずはチームが優勝することを目指したい。しっかり信念を持って野球に取り組んで、自分の任された仕事をしっかりやる。その結果、チームの優勝に貢献できたらいいなと思っている」

 (続けて)

 「とにかく自分らしく。自分のスイングを大切にして。そういうことを見失ってしまうと成功はできないと思う。しっかり自分自身、信念を持って優勝に貢献したい」

 -最後に今、お気に入りの日本語は。

 「ジャパニーズワード?う~ん、今は特にお気に入りの言葉っていうのはないかな。食べ物なら今は『タンタンメン』にハマっているんだ。だからお気に入りは『タンタンメン』というワードでどうかな。タンタンメンにタバスコを入れて食べるのが大好きで今のマイブームだからね。辛いものが大好物なんだよ(笑)」

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