阪神外国人列伝 V貢献のアリアス 星野監督は「ミステリアスなバッター」と評価

 主砲として阪神のリーグ優勝に大きく貢献したアリアス
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 阪神は2020年、球団史上最多となる外国人選手8人体制でV奪回に挑む。球団創設85周年のメモリアルイヤー。かつてタテジマのユニホームに袖を通した助っ人を年度別で振り返る。星野監督1年目の2002年はオリックスからアリアスを獲得。新助っ人としてムーア、バルデス、ホワイトが加入した。

 アリアスは端正な顔立ちで人気者。「レッツゴー、ジョージ!」とファンに愛された。移籍1年目の02年は4番を多く任され、巨人との開幕戦(東京ドーム)では上原から1号を放ち、12年ぶり開幕戦白星に貢献。「チームの勝利に貢献できて良かった。不名誉な開幕の連敗記録をストップできたからね」と喜んだ。オリックス時代00年に26本、01年も38本を放った長打力は新天地でも健在だった。

 その年の球宴では第1戦で決勝ソロを放ち、MVPを獲得。シーズンでは126試合、打率・258、32本塁打、82打点。安定感を欠く面はあったが、星野監督は「モロさとすごさが同居したミステリアスなバッター」と評価し、残留させた。

 翌03年は主に6番、5番を務めた。5月9日・横浜戦(横浜)で浜中、片岡と左翼席へ本塁打を放ち“平成の3連発”と称された。アリアスの一発はトドメ弾。85年の3発目をバックスクリーンへたたき込んだ岡田守備・走塁コーチは三塁コーチボックスから見届けていた。

 アリアスは星野監督の期待に応え、リーグ優勝に貢献。124試合、打率・265、38本塁打、107打点。ベストナインとゴールデングラブ賞に輝いた。04年も打率・272、25本塁打、84打点と成績を残したが、岡田監督は「波が大きすぎるし、悪い時が長すぎる」と断を下した。

 ムーアは1年目の02年は10勝11敗、防御率3・33。2年目の03年も開幕から無傷の7連勝を飾るなど、10勝6敗、防御率4・35の成績を残し、リーグ優勝に貢献した。上手、スリークオーター、横手から投げ分ける変幻投法で、横手からの「スーパー・シークレット・スライダー」を決め球とした。キーオ以来の2年連続2桁勝利を挙げたが、夏場に弱く7月10日の広島戦で5回3失点で挙げた10勝目が最後の白星となった。また、投手離れした打撃センスを持ち、2年間で105打数31安打、打率・295の数字を残した。5月17日の巨人戦は木佐貫から決勝タイムリー。1-0で競り勝った。04年はオリックスに移籍し、6勝を挙げた。

 バルデスは02年の守護神として、42試合、4勝3敗22セーブ、防御率1・54と活躍したが、1年限りで退団。中日に移籍した。ホワイトはキャンプのテスト入団。73試合、打率・227、7本塁打、21打点を記録したが、1年限りだった。

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