阪神・福留「我慢の先に笑顔」コロナ騒動を謝罪…そして虎党へ熱いメッセージ

 阪神は15日、球団施設を21日ぶりに開放し、選手が自主トレを再開した。甲子園で汗を流した球界最年長の福留孝介外野手(42)は練習後、オンライン取材に対応。第一声でチーム内から感染者が出たことを関係各方面に謝罪した。願うのはファンが笑顔で野球観戦し、選手も笑顔でプレーできる日。共に我慢を重ね、乗り越えようと呼びかけた。

 ようやく前へ動き出した。3月26日の活動休止から約3週間ぶりに球団施設が開放された。福留は感触を確かめるように甲子園の外野芝生上をランニングするなど、精力的に汗を流した。球界最年長でチームの大黒柱。第一声でおわびの言葉を発した。

 「NPBの関係者をはじめ、中日の関係者、阪神の職員の方々に本当に多大なご迷惑をお掛けしたというのは、同じチームでプレーしている選手として、本当にみなさんに申し訳なかったな、というのを最初に言わせてください」

 練習後に応じたオンライン取材。質問を受けると「その前に」と切り出し、藤浪、伊藤隼、長坂の3選手が新型コロナウイルスに感染し、関係各所に大きな迷惑を掛けたことを謝罪した。

 この日は、午前9時から練習をスタートさせ、キャッチボールや内野ノック、ティー打撃、室内打撃などで約2時間半、汗を流した。活動休止期間中は自宅でできる範囲内のことをやっていたそうで「そんなに違和感なく、ある程度のことはできたかなと思う」と状態に問題がないことを伝えた。

 3密(密集、密閉、密接)を避けるなど、最善の感染予防策を取って行われた自主練習。「選手同士は分散してますし、必ず距離を取って。会話もすることなく。みんなが密にならないことを心がけながらやっています」と練習の様子を明かした。今後は3勤1休のペースで調整を進めていく予定だ。

 シーズン開幕については、まだまだ先が見えない状況。「笑顔でプレーできる。笑顔で野球を見られる。必ずそういうときが来るので、本当に一人一人が我慢をしなきゃいけない。この我慢をした先に、すごく楽しいことがあるとなれるように、やっていけたらなと。ファンの方々もそういうのを楽しみにしつつ、ちょっと我慢していただければなと思います」と呼びかけた。

 26日には43歳の誕生日を迎える。かつて経験したことのない時間を過ごしているが、やるべきことは分かっている。「できる中で最大限の準備をしていきたい」。多くの人に元気と希望を届けるため、今は耐えしのぐ。

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