「1番糸原」合格 阪神・矢野監督「いいつながり見られた」2安打でチャンスメーク

 「練習試合、阪神1-7広島」(15日、かりゆしホテルズボールパーク宜野座)

 阪神・糸原健斗内野手(27)が15日、今キャンプ初めて1番で実戦に出場し、3打数2安打と結果を残した。これで実戦4試合で9打数5安打、打率・556。矢野監督は昨季1番の近本を今季は2番で起用する方針で、高い出塁率を誇る「1番糸原」の働きに合格点を与えた。

 鯉に大敗した一戦でキャプテンが新リードオフマンに名乗りを上げた。初回の1打席目こそ二ゴロに倒れたが、その後の2打席で鮮やかな快音だ。実戦4試合目で、糸原が1番の適性を示した。

 「打順は関係なく、自分が結果を残すことだけを考えて持ち味を出そうと思っていたので、結果を残すことができて良かったです」

 試合後はクールな顔に戻ったが、プレーは熱かった。1点を追う三回1死走者なしからアドゥワの128キロを中前へ。続く2番近本の右前打を呼び込み、新助っ人サンズ、ボーアの「SB砲」の前でチャンスメークした。

 0-4の五回1死一塁の場面では薮田から痛烈な右前打。糸原は代走を送られ、ここでお役御免となったが、続く近本は四球で好機を拡大。「イトチカ」の連動で満塁とすると、代打・上本の中犠飛でこの試合唯一となる得点をたたき出した。

 「四球だったり、ピッチャーの嫌がること、ファウルで粘ったりすることが自分の持ち味。取り組んでいることがしっかりできている。明日も自分の良さを出していけたらいいと思います」

 今キャンプの実戦でトップバッターは高山、木浪、上本に続いて4人目。糸原は昨季、出塁率・353、プロ3年間でも同・371をマークしており、矢野監督は「1番糸原」に合格点を与えた。

 「ケントは出塁率もいいし、しぶとさもあるんで。そういう出塁率ということを考えれば1番ってのもいけると思う。いいつながりが見られた」

 今季リードオフマンの最大のミッションは「3番サンズ、4番ボーア」にいかに走者をためてつなぐか。まだまだテストは続くが、「1番糸原」は有力なオプションとなる。

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