梅ちゃんに新兵器“ぬりかべプロテクター”道具フルチェンジ決断「進化していける」

 阪神の梅野隆太郎捕手(28)が4日、大阪市内のホテルで行われた「SSKスタッフ会議」に出席し、来季使用する新たな“相棒”を披露した。今年求めたテーマは「変化」と「挑戦」。ワンバウンドを止めやすくする新プロテクター、盗塁阻止を刺しやすくする新ミットで、守備力向上へ。フルモデルチェンジを果たす。

 梅野があえて、挑戦する道を選んだ。貫いたこだわり。「静」から「動」へ。目指すは、3年連続のゴールデングラブ賞獲得だ。「今年の賞に恥じないようにしたい」。さらなる守備力向上に向け、道具のフルモデルチェンジを決めた。

 新たな“相棒”を大切そうに、両手で抱えた。新プロテクターと新ミットのお披露目会。そこには正捕手としての思いが詰まっていた。中でもプロテクターは、従来の「ブロック型タイプ」から「一枚型タイプ」へ変更。梅野は「厚みが増した。ワンバウンドでもはじかないように」と改良点を説明した。

 厚みが増した分、吸収力もアップする。今年打ち立てた補殺新記録の中でも、ワンバウンドした投球からの一塁、二塁への送球に改善点があると感じていたという。その点、一枚型タイプはでこぼこ面がないため、「自分の範囲内にワンバウンドを落とせる」と左右にはじく懸念を解決することが可能になる。

 また秋季キャンプから、一回り小さいサイズのミットも新しくオーダー。極小ミットで臨む目的は、梅ちゃんバズーカの改良だ。バッテリーとして、投手と二人三脚で戦う長いシーズン。軽量化などのこだわりは細部にまでわたり、好守備増加へ動き始めていた。

 昨オフは、験を担ぐことを重視していた。「活躍を継続できるように」と道具の大きな変更点はなし。だが今年は違う。あえて、変える選択をした。「技術だけでは補えない部分を、道具に助けてもらう。改良を重ねれば、少しずつ進化していけるので」。梅野を向上心が突き動かした。

 新プロテクターは来春のキャンプから試していく予定だという。「少しでも阻止率アップだったり、変えることで上がっていければいい」。現状維持ではなく、一歩ずつ前へ。梅野はとどまることを知らない。

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