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鳥谷 先制V撃!岡田彰布氏に並んだ歴代4位通算822打点 3位広島と1.5差

 今季初のお立ち台で梅野(左)と肩を組んでガッツポーズを決める鳥谷
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 「阪神3-0DeNA」(22日、甲子園球場)

 背番号1の一振りに、甲子園が揺れた。0-0の五回1死一、二塁、阪神・鳥谷敬内野手(38)が代打で登場。三遊間へ先制打を放った。これで通算822打点とし、岡田彰布氏(デイリースポーツ評論家)と並ぶ球団歴代4位タイ。試合後には今季初めて甲子園でヒーローインタビューのお立ち台に上がり、大歓声を浴びた。

 何度も、何度も名前を呼ばれた。その姿を待ち望み、ヒーローの名が刻まれた紺青のタオルが揺れる。鳥谷がベンチから飛び出した。「懐かしい感じがしますね」。試合後に上がった今季初の甲子園でのお立ち台。目の前に広がる絶景に、思わず照れ笑いした。

 大歓声に、そっと背中を押されたような気がした。両軍無得点で迎えた五回。1死一、二塁で代打がコールされると、満員のスタンドからは地鳴りのような大歓声が巻き起こった。後輩たちがつないで、つないだ好機。「かえすというよりは、つないでいこう」。鳥谷はバットを強く握りしめた。その2球目。はじき返した鋭い打球は瞬く間に三遊間を抜け、二走・北條が生還。今季初の決勝打だ。

 さらに、続く木浪の打席では三遊間の打球で激走。遊撃・大和は二塁に送球し、一度はアウトの判定も、矢野監督のリクエスト後に覆った。打って、走ってチャンスを演出。「声援に後押しされて、いいヒットが打てたと思います」。感謝は、力に変わった。

 大切な後輩が、熱い思いを呼び起こしてくれた。まだ肌寒かった宜野座での2月。今季の目標を問われると、少し悩みながら“挑”と思いを込めた。そして言葉をこう、続けた。「プロ野球に入って初めてかもしれない。ポジションがなくなってね。本当の意味での挑戦というのは」。覚悟は決まっていた。

 久しぶりの再会だった。この日は脳腫瘍と闘い続けた後輩・横田が引退会見を行い、その後に顔を合わせたという。阪神で過ごした時間を思い返し、そっと涙を拭った横田から鳥谷へ。その胸には、24歳の覚悟が刻まれていた。

 「これからいろいろなことに挑戦していきたいです」-。

 出会いがあれば、必ず別れが訪れる。肌寒い秋風の吹く9月。戦い続けてきた本拠地・甲子園には、喜びも、悲しさも詰まっていた。「自分も挑戦していきたいなって。それがいい結果につながったと思う」。タテジマを着られるのも、残り4試合となった。奇跡が導くその先へ。鳥谷の挑戦はまだ、まだ終わらない。

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