阪神 完敗5位転落 CS進出には残り6戦全勝が条件 見せ場は近本の新記録達成だけ

 5回、高橋遥が塩見に2ランを浴び、ベンチで厳しい表情の矢野監督(中央)=撮影・北村雅宏
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 「阪神0-8ヤクルト」(19日、甲子園球場)

 阪神がヤクルトとの今季最終戦に大敗。14度目の完封負けを喫した。中日が巨人に勝ったため、再び5位に転落。シーズンは残り6試合となった。21日の広島戦(甲子園)に負ければ、2年連続のBクラス確定。CS出場の可能性が完全消滅する。

 試合は初回、先発の高橋遥が塩見、山田に連打を浴び、いきなり先制点を失った。1点ビハインドで迎えた五回には、2死から広岡に右中間への二塁打を打たれた後、塩見に中堅バックスクリーン右への2ランを被弾。続く山田哲に四球を与えると、バレンティンに左中間への2ランを浴びた。

 3回まで毎回走者を出す内容。結局、3者凡退に抑えたのは四回のみで、2暴投するなど制球が定まらなかった場面もあった。塩見にはプロ初本塁打、バレンティンには今季2本目となるアーチを許すことになった。

 8月23日のヤクルト戦以来となる今季4勝目を目指したマウンドで白星はつかめず。前回登板した12日のヤクルト戦は4回8失点で今季8敗目を喫していた。結局、五回の打席で代打を送られて、5回6安打5失点のKOで9敗目(3勝)。七回には守屋が満塁のピンチを招き、中山に2点適時打を浴びた。

 逆転CS出場に向けて負けられなかった一戦。将来のエース候補に託した一戦で、早めの継投に出ることもなかった。打線もヤクルトのエース小川の前に沈黙。プロ入り後初めて「3番・左翼」でスタメン出場した近本が初回、右前打を放ち、長嶋茂雄(巨人)が1958年に記録したセ・リーグ新人記録を、実に61年ぶりに更新した。だが、チームとして見せ場はこれだけだった。

 「記念パネルを頂いた時のファンのみなさんの声援で(新記録を達成した)実感が湧きました。塁に多く出ることが自分の仕事なので、一本でも多く打ってチームに貢献できるように頑張ります」

 七回には、三塁・大山が二塁に悪送球。今季チーム99個目の失策が失点につながった。100失策となれば、最下位だった2000年以来の屈辱となる。

 残り6試合。すでに自力でCSに出場する可能性は消滅している。まずは6戦全勝が絶対条件。まさに崖っぷちに追い込まれた。21日の広島戦は西が先発する予定。一縷(る)の望みをつなぐためにも、チームとして勝ち続けていくしかない。

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