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矢野監督 涙止められず号泣「勝って泣いたことはない」

 サヨナラ打を放ち、矢野監督(中央右)の祝福を受ける原口(同左)=甲子園
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 「交流戦、阪神4-3日本ハム」(9日、甲子園球場)

 あふれる涙をこらえきれなかった。

 時折、言葉を詰まらせながらもテレビの勝利インタビューを終えた阪神の矢野監督が「あ~あ泣いちゃった」と、あえておどけながら記者の囲み取材へ。「いやあスゴい…」と話し始めるも、その後が続かない。何度か紡ごうとした言葉は言葉にならず、鼻をすする。話しだすたびに詰まった末、「アカンわ、ちょっとタイム。水持ってきて」と、二神広報とともに別室へ消えた。

 約30秒後に戻ってきた指揮官の目は真っ赤になり、潤んだまま。再開した会見中も何度も言葉を詰まらせ、鼻をすすり、指を目に添えるシーンがあった。

 「全部じゃん、全部」。将を泣かせたのは病魔を克服し、サヨナラ打を放った原口だけではない。まずは同点を呼び込んだ七回の梅野の三盗だ。昨年の2軍監督時代から目指してきた前へ前への野球を体現する走塁が琴線に触れた。「あの場面で走るってすごい。勇気が。めちゃめちゃびびってできないんだけど、やってくれた」と声を震わせた。

 藤川の志願の回またぎに「球児もね。ああいう姿を見せられると…」と鼻をすすり、うれしそうな表情を交えながら目を潤ませたのが、九回に感動劇のお膳立てをした高山、北條の連打だ。「2アウトから俊(高山)が打って、北條がつないで原口が決めるのもすごいなって。苦しんだ選手たちが打ってくれるというのは…」と、また声を震わせた。

 報道陣も、思わずもらい泣きするほどの男泣き。「初めてちゃうかな。勝って泣いたことはない。優勝して泣くつもりだったんだけどね」。目いっぱい喜んで、時には悔しがり、そして泣く-。感情をむき出しにして闘う矢野監督の思いに応えるべく選手は奮闘する。この一戦一戦が歓喜のVロードになっていく。

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