4番・大山 “脇の”糸井・福留ベテラン頼らん 03年以来の生え抜き大役

 阪神の大山悠輔内野手(24)が27日、4番として迎えるシーズン開幕を前に、自立&自覚を口にした。生え抜き選手の開幕4番は03年の浜中(現打撃コーチ)以来。3番・糸井、5番・福留とベテランが両脇を固めるが、「頼りっぱなしでは意味がない」と妥協はない。責任を力に、重圧を成長の糧とし、2019年の命運を担う。

 緊張は笑顔の裏に隠した。決戦の地となる京セラドームに大山の声が響く。「入った、入った」-。ノックで軽快な動きを見せ、フリー打撃では快音を響かせた。4番として迎える3年目シーズン。「頑張ります。それだけです」。短い言葉に決意を込め、続く言葉に自覚をにじませた。

 「全部が全部、糸井さんと孝介さんに頼りっぱなしでは意味がない。まずは自分がしっかりとやりたいなと思います」。3番、5番とベテランが脇を固める。まだ24歳。矢野監督は「(2人が)おるから悠輔を4番にできる。思い切ってやったらいい」と背中を押す。だが、そんな現状に甘えるつもりもない。

 キャンプ中の実戦から4番は不動だった。オープン戦では日本ハム・大田、巨人・陽岱鋼に続く4本塁打。勝利に導いた3本は、いずれも大山の一発から7点、5点、7点のビッグイニングにつながった。チームの勝敗を背負うのが宿命。指揮官は「覚悟」という表現で心中を明かす。

 「4番を打てる人なんて、そんなにおらへんねんから。経験して、成長していってくれたら。悠輔がどうしていくか、そっちを楽しむというか。俺も覚悟はしているから」

 生え抜き選手の開幕4番は、03年の浜中以来。143分の1試合でも、育成に主眼を置くチームにとって、歴史的な1日でもある。「まずは1試合1試合。開幕の試合をしっかり全力でやるだけです」。同球場では昨季、打率・357と好相性を誇った。得意な地で勢いは加速度を増す。

 「まずは自分のことをしっかりやるだけです。1打席1打席、しっかりやりたいと思います」。ヤクルト・小川撃ちで弾みを付けたい。14年ぶりのリーグ優勝に欠かせないのは4番の成長。ホップ、ステップに続く3年目。大きなジャンプで、チームの命運を担う。

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