西“ブレーキキャンプ”オーバーワーク回避や「新チームで勝手に力が入る」
阪神に新加入した西勇輝投手(28)が30日、1軍キャンプ地の沖縄に入った。新天地で迎える1カ月間ではオーバーワークにならないよう、ブレーキを適度にかけながら調整していく考え。先発陣の柱として期待が高まる新加入右腕は、無理のない範囲でトレーニングを重ね、仲間とのコミュニケーションを図りながら開幕に照準を合わせていく。
胸の高鳴りをあえて抑えるように、ゆっくりと口を開いた。タテジマに袖を通し、異なるリーグに身を投じる今季。阪神での初キャンプを前に、西は「“ちょっと足りないかな”ぐらいで終わらせておかないと」とオーバーワークを事前回避する構えを示した。
新天地での春季キャンプ。オリックス時代の宮崎よりも温暖な気候に「体ができやすいと思うので、その点良かったなと思いますし、場所(球場)も改装してキレイになったと言ってたので楽しみ」と白い歯をこぼした。ただ体が動く半面、「新チームということもあるので勝手に力も入ると思うし、自分が思ってるペースじゃないこともあるので。冷静じゃないですけど落ち着いて」と慎重な姿勢を崩さない。
まだ顔を合わせていないチームメートもいるようで、積極的にコミュニケーションも図る考え。「自分の立ち位置がまだ分からないので、初日から第1クールまでは様子を見ながら動いていこうかな」と周囲に気を配りながら動くつもりだ。
FA移籍を経験し、慌ただしい月日を過ごした今オフ。「11月からずっと忙しい感じなので、早くチームになじんで落ち着きたい」。タテジマ1年目は“ブレーキキャンプ”で己の地位を確立させていく。