才木、魔球練習や 昨秋から挑戦「抜き真っすぐ」梅ちゃんも手応え

 ブルペン投球で独特なボールの握りを見せる才木
3枚

 魔球を武器に、開幕ローテ入りを果たす。阪神の才木浩人投手(20)が29日、沖縄県宜野座村での先乗り合同自主トレに参加。ブルペンで41球を投じる中、独特の握りで本来の速球より“遅い球”を披露した。

 うなりを上げる速球を投じた後、中指と薬指でボールを握った。腕の振り、投球フォームは変わらない。だが、球は目測でも分かるくらい遅くなった。だが、チェンジアップではないという。「抜き真っすぐ」と説明し、「スピードを落とし、タイミングを変える真っすぐ」と新球の狙いを明かした。

 昨季は先発、中継ぎとして22試合に登板して6勝10敗。先発ローテを勝ち取り、結果を残すためにも昨秋から新たな試みに挑戦。当初は直球と同じように、人さし指と中指で深く握って投げていたがしっくりこず、キャッチボールなど試行錯誤の末に現在の握り方にたどり着いた。

 捕手を務めた梅野も手応え十分だ。「指が長いから投げられているんだと思う。(ストライクゾーンの)奥行きを使いながら、打者を前に出させることやいいポイントで打たせないことができる」と配球の幅を広げられる利点を挙げた。

 目指すは完全習得。「どんどん使って、実戦から試していけるなら試していきたい」と才木。打者の反応を得るためにもブルペンだけでなく、積極的に試していく考えだ。

 また、足場が硬くなった新仕様のブルペンも確認。「硬い方がいい。投げやすかった」と好感触を示した。飛躍の年へ-。吸収力の高い器用な剛腕が、着実にレベルアップしていく。

関連ニュース

編集者のオススメ記事

阪神タイガース最新ニュース

もっとみる

    スコア速報

    主要ニュース

    ランキング(阪神タイガース)

    話題の写真ランキング

    写真

    リアルタイムランキング

    注目トピックス