近本、40盗塁赤星超え 2世脱却へ目標はでっかく!

 阪神は15日、西宮市内のホテルでドラフト1位指名した近本光司外野手(24)=大阪ガス=と入団交渉し、契約金1億円プラス出来高払い5000万円、年俸1500万円で仮契約した。快足自慢の新人は球団OBの赤星憲広氏(42)が1年目に記録した39盗塁を上回る40盗塁を宣言。平昌五輪で金メダルを獲得した女子スピードスケートの小平奈緒らトップ選手を参考に、スピードアップを狙う。(金額は推定)

 大勢の報道陣に見つめられ、無数のフラッシュを浴びると自然と表情が引き締まった。社会人出身でドラフト1位として結果が求められる使命感。仮契約を終え、近本が野望を語る口調に力がこもる。はっきりと言い切った大きな目標。それは赤星2世を“脱却”すること。偉大な先輩の姿を追いながらも、超えていくことを誓った。

 「(盗塁を)40個ぐらいはしてみたい。(赤星)2世と言われるよりは、それを超える選手になりたいと思っているので。(40盗塁は)目指していかないといけないところではないかなと思います」

 目指すのはチームの勝利に貢献する俊足巧打の外野手。理想の選手像でもある球団OBの赤星氏は1年目に39盗塁をマークし、新人王と盗塁王を獲得したが同じではいけない。貪欲さを前面に出し、一つでも上回る姿勢を示した。

 50メートル走5秒8の快足が最大の武器だが、現状で超えられるとは思っていない。磨きをかけるのは、盗塁成功率を上げるために欠かせない、スタートを切ってからトップスピードに達するまでの時間を短くすることだ。「(赤星氏は)トップスピードまでの時間が短い」と、明確な課題克服に取り組んでいる。

 技術向上へ、探求心は計り知れない。参考にするのは野球選手だけではない。スタートを速くするため、平昌五輪女子500メートルスピードスケートで金メダルを獲得した小平のスタートシーンを動画で何度も見直した。「足の使い方や向きなどを意識して見ていた。力だけで通用するものではないので、体の使い方なども大事だと思うので」と新たなヒントを得ようと分析し、レベルアップへの糧としている。

 畑山チーフスカウトは「赤星が入団してきた頃と比較しても、足、打撃は遜色ないレベルにある」と太鼓判を押す。

 これから踏み出すプロの世界。「開幕1軍がまず一番重要。最終的に新人王と盗塁王をとれるように頑張っていきたい」と近本。虎のドラ1として、1年目から勝負をかける。

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