矢野流投手改革 全投手と面談 投手陣のクセを筒井、藤本両コーチが研究&伝達

 「阪神秋季キャンプ」(2日、安芸)

 矢野流投手改革だ-。阪神・矢野燿大監督(49)が2日、自身の発案による投手陣個々の課題やクセの改善法に着手した。キャンプ前、筒井壮外野守備走塁コーチ(43)と藤本敦士内野守備走塁コーチ(41)に、「敵」の視点から投手個々の投球時のクセなどの研究を依頼。この日、その結果を、両コーチと共に参加中の全14投手と面談して伝え、今後の練習の中で、より明確に課題克服に取り組める態勢を整えた。

 熱が満ちていたのはブルペンだけじゃない。そのわずか横、投手陣が待機する小屋の中でも、投手個々の思いが充満していた。矢野監督に加え、筒井外野守備走塁コーチと藤本内野守備走塁コーチらが全投手と面談を実施。その内幕を、指揮官はこう明かした。

 「面談というか、自分を知るという。まずは筒井コーチと藤本コーチに(個々の映像を)見てもらって、こっち側(両コーチ)が対戦相手だとしたら(それぞれに)どうするかというのを伝えてもらったけど」

 矢野監督発案の改革プランだ。キャンプ前に両コーチに対し、「敵」の視点で投手個々のフォームチェックを依頼。筒井コーチは「クイック、出てるクセ、特徴を伝えてね」と話したように、こういったクセや特徴があるからこそ敵とすれば走りやすい、といったような逆の立場からのアドバイスを送った。

 「相手のことは結構研究するけど意外と自分のことは知らなかったりする。だから相手から見たらどう見えてるのかを自覚しておくというのが、おれは大事だ(と思う)し」と矢野監督。自分のことを今まで以上に知れば、課題克服にも取り組みやすくなる。特にこの秋季キャンプから取り組めれば、より来季にもつなげやすい。

 「この後のキャンプでも、セットポジションとかけん制でも、単なるけん制の練習というか自分のリズムのワンパターンのけん制じゃなくて、相手にとってはこういうのが嫌で、こういうパターンがあるというのを知っておくのは大事やから」

 この取り組みは、主力選手も参加する来春のキャンプでも行う予定。「メッセやそこらへんは2月のキャンプのどこかでやるかもしれんし、ベテランになったら、ある程度知っていると思う。それでも気づいていない部分ってあるかもしれんから」。さまざまな角度から課題にアプローチし、選手個々の成長につなげていく。

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