矢野2軍監督14日にも結論 新監督就任正式要請を保留 

 阪神の新監督人事が、早ければ14日にも何らかの結論が出る可能性があることが13日、分かった。この日、揚塩健治球団社長(57)が宮崎入りし、宮崎市内のホテルで矢野燿大2軍監督(49)に正式に来季監督就任を要請した。結論は出ないまま「保留」となったもようだが、近日中に再交渉する流れとなれば、その場で受諾か否かを回答する可能性が出てきた。

 昼過ぎ、揚塩球団社長が緊張した面持ちで、伊丹空港を飛び立った。行き先は2軍がフェニックス・リーグを戦う宮崎。同市内にあるチーム宿舎に入ると、巨人戦とその後の練習を終え、午後5時前に戻ってきた矢野2軍監督に、来季1軍監督就任の要請を行った。

 午後7時過ぎに、2軍関係者が報道陣に対し、両者の会談が約1時間半に及んだことを説明。会談後は揚塩社長、矢野2軍監督ともに報道陣の前には姿を見せず、会談の内容については何の発表もないままとなった。

 その後、兵庫県内で取材に応じた藤原次期オーナーは「私の方には、何も報告は来ていません。私は任せます、と球団に言いましたので、なにか確固たるものがあれば私に報告があるでしょう。任せた以上は待つというのが鉄則ですから。私は報告があるまで何も言わずに待ちます」と話した。関係者の話を総合すると、矢野2軍監督は要請をいったん持ち帰り、受諾するか否かの結論を保留したもようだ。

 1軍はこの日で今季全日程を終了。ただ、悠長に構えていられない。今後、秋季練習が始まってからは25日にドラフト会議が控え、秋季キャンプも迫っている状況だ。矢野2軍監督は来季に向けて1、2軍ともに一日も早く新体制でスタートを切る必要性を重要視しているとみられる。そのため長期化させることなく、早ければ14日にも受諾か否かの回答を出す可能性がある。

 今回の監督選定で最終決定者となる藤原次期オーナーは「揚塩くんが会いに行くということですから、最有力候補なんでしょう」とも話し、矢野2軍監督が第34代監督に最も近い位置にいることを初めて明言。人気を含め、今季2軍監督として「超積極的」をスローガンに掲げ12年ぶりのファーム日本一へ導いた手腕は高く評価されている。

 阪神の来季を左右する新監督人事。受諾か否か。いずれにせよ、近日中に答えが出ることは間違いない。

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