金本チルドレン、恩師に感謝打 4番大山マルチ 板山同点打 中谷V撃

 2回、板山の同点打で生還した大山(3)を迎える金本監督(中央)
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 「中日2-3阪神」(13日、ナゴヤドーム)

 感謝を届けたい人がいた。3年間、ありがとうございました-。阪神・金本チルドレンが、最終戦を白星で彩る。大山がマルチ、板山が同点打を含む猛打賞…。そして今季苦しみ続けた中谷が、試合を勝利へと導いた。

 「去年はずっと出させてもらって。監督のおかげで20本打てたと思う。感謝しかありません」。同点の延長十一回、2死二塁の勝ち越し機で回ってきた5打席目。ベンチの最前列では金本監督が見守っていた。応えてみせる。思いを込めた打球は左前へ運ばれ、俊足の植田も一気に生還。「打てない中で使ってもらっていたので、最後の最後に打てたのはよかった」と胸をなで下ろした。

 0-1の二回は板山が同点打。「自分が走者をかえす、という気持ちでした」という中前適時打だけでなく、右へ左へ打ち分け、今季初、自身3度目の猛打賞をマーク。終盤戦で4番を任された大山もマルチ安打と貢献し「たくさん出させてもらったので、このまま終わったら意味がない」と、来季を見据えた。

 もがき苦しんだ2018年も幕を下ろした。「今年はふがいない結果で、迷惑をかけてしまった。来年しっかり活躍できるようにやっていきたい」と中谷。金本監督への恩返しを誓った未来が、この日からまた始まっていく。

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