金本監督お手上げ「やりようがない」サヨナラ負け…1日で最下位“憂”ターン

 「DeNA6-4阪神」(17日、横浜スタジアム)

 阪神は延長十回、守護神・ドリスが2ランを浴び、今季3度目のサヨナラ負けで単独最下位に逆戻りした。イニングまたぎで同点被弾した藤川の起用など、最善を尽くした末の敗戦に「やりようがない。勝ちパターンを出して負けたわけですからね」と金本知憲監督(50)。19日に敗れれば優勝が完全消滅するが、3位巨人までは1・5ゲーム差。残りは20試合。上を向いて戦うしかない。

 歓喜のDeNAとは対照的に、三塁ベンチが沈黙に包まれる。金本監督は腕を組みながら、劇弾に沸くグラウンドを眺めた。あまりに悔やまれた幕切れ。頼れるセットアッパーで追い付かれ、最後は守護神が痛恨の被弾でサヨナラ負け。連勝が見えてきていた中で逃げ切り失敗の敗戦だ。

 「(ドリスの被弾を問われ)やりようがない。勝ちパターンを出して負けたわけですからね」

 あと1アウトを奪いきれない。打つ手は打った。勝ちパターンの継投を展開した中、またもドリスが背信だ。延長十回。先頭から2死を奪ったまでは良かったが、宮崎に左前打を許し、続くソトに5球目の落ちきらなかったフォークを左翼席に運ばれる悪夢の結末を迎えた。

 「フォークが落ちずに抜けてしまって悔しいですけど、しょうがない」とドリス。これで同点、またはセーブが付く状況での登板では3戦連続で黒星を背負う結果に。こういう日もある、とは割り切りにくい不安定さだが、継投の「誤算」はここだけではなかった。

 1点を勝ち越した直後の八回だ。七回を無失点に抑えていた藤川をそのままマウンドへ。先頭から右打者が並んだことや、七回を10球で終えて「球数も少なかったしね」(金本監督)と続投を決断。期待通りに先頭から2死を奪ったが、続く宮崎を追い込みながらも、5球目のフォークを左翼ポール直撃の同点ソロ弾とされた。

 もちろん八回の陽川の勝ち越し打の後、1死三塁の好機で追加点を奪えなかったことも響いた。金本監督は「それは結果ですから」と話すにとどめたが…。前日の大量20得点の快勝から、わずか1日で最下位再転落。不安定な守護神と勢いに乗り切れない流れが、不安材料として残ったままだ。

関連ニュース

編集者のオススメ記事

タイガース最新ニュース

もっとみる

    スコア速報

    主要ニュース

    ランキング(タイガース)

    話題の写真ランキング

    写真

    リアルタイムランキング

    注目トピックス