金本監督「私のミス」1番・板山起用も4タコ あと1本が出ない…甲子園ため息

 「阪神2-4ヤクルト」(29日、甲子園球場)

 燕の背中も遠のいていく。阪神はヤクルトを上回る11安打を放ちながら2得点しかできず連敗。前夜は3人で1安打だったクリーンアップが、この日はいずれもマルチ安打をマークしたが、打線が機能しなかった。2位とは4・5ゲーム差。このまま引き離されるわけにはいかない。

 ため息とストレスに満ちた甲子園に、六甲おろしが響くことはない。一打同点の九回2死二、三塁、福留が二ゴロに倒れて無情のゲームセットだ。ヤクルトを上回る11安打を放ちながら、2得点に終わった敗戦。あと1本が出ない流れを、金本監督も悔やんだ。

 「(チャンスはあったと問われ)そうですね。得点圏での、チャンスでの打撃ですね」

 得点機は何度も作ったが…。4失点の直後の二回は無死一、二塁から相手守備の好守もあって無得点。「それはね、不運と言えば…相手がいいプレーをしたので」。クリーンアップの3人が複数安打を記録しながらも、結果的に、四回の2得点が最後の得点に。打線も狙い通りに機能しなかった。

 「(糸原が)あまりにも振れてないし。休養という意味もあったんですけど」と金本監督。この日は糸原に代えて板山を「1番・二塁」で起用。期待をかけたが、七回1死二塁で空振り三振に倒れるなど4タコ。指揮官は「機能しなかったので、そこは私のミスですね」と板山をかばったが、思うように好転しないチーム状況と同様、こういった勝負手が決まらない。

 この日のヤクルトの先発・古野は、この試合まで防御率9・00。もちろん簡単に攻略できる相手ではないにしても、とらえきって、勝ちたかった相手であったことは事実だが…。5回2失点に抑えられ、3年ぶりの白星を献上してしまった。

 これで2位・ヤクルトとのゲーム差は4・5に広がり、優勝どころか、今後の2位浮上すらピンチという状況だ。「(選手は)誰だって勝ちたいと思ってるし、打ちたいと思ってるんですけどね」と指揮官。最下位・DeNAとは2ゲーム差。9月を前にした停滞ムードを、甲子園で感じるところに寂しさだけが残ってしまう。

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