メッセ、意地の鯉封 日米通算100勝お預けも堂々7回1失点「全て良しとしたい」

 「阪神3-2広島」(16日、京セラドーム大阪)

 首位相手にも、崩すことのなかったファイティングポーズ。125球の熱投が、虎のエースとしてのプライドを雄弁に物語っていた。日米通算100勝に王手をかけていた阪神・メッセンジャーが7回1失点の好投。大台達成とはいかなかったが、チームのカード勝ち越しに貢献した。

 強力広島打線を相手に五回まで無失点。「梅野と話して、内、外、高低と交ぜながら、いいリズムで投げられた」と力強くうなずいた。

 最大のヤマ場は七回に訪れた。六回で球数は103球。七回は2死二塁と同点のピンチで代打・新井。カウント2-2から投じた123球目に、この日最速の149キロをマーク。こん身の真っすぐはファウルとなったが、最後は7球目のカーブで中飛。俊介のグラブにボールが収まると、両手を大きく叩いてほえた。

 2軍から昇格した若手投手にも積極的に声を掛け、激励するメッセ。マウンド以外でも仲間を鼓舞する姿勢は、エースとしての自覚の表れでもある。日米通算100勝達成とはならなかったが「チームが勝ったので、全て良しとしたい」と殊勝な右腕。虎の大黒柱は、粉骨砕身の働きぶりで次戦に臨み、生涯忘れることのない節目の白星を目指していく。

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