虎スカウト「高校BIG3」徹底チェック 高校生野手獲得へU18アジア選手権派遣

 阪神が今秋ドラフトに向け、夏の甲子園大会後に宮崎で行われる「第12回BFA U18アジア選手権」にスカウトを派遣する予定であることが2日、分かった。ドラフト1位候補に挙げている大阪桐蔭・藤原恭大外野手(3年)、根尾昂内野手(3年)、報徳学園・小園海斗内野手(3年)らが一次候補に選出されており、国際大会での活躍度などを加味して判断する方針。高校生野手の獲得は今秋ドラフトでの重要補強ポイントとなっており、木製バットへの適応なども見ていく。

 100回目の夏の甲子園が終わっても、次代のスターたちを追い続ける。ドラフト1位候補に挙げる藤原、根尾、小園らが出場することが濃厚なU18アジア選手権へのスカウト派遣について、球団幹部は「行ってもらうと思います。新たなスターも出てくるかもしれませんし」と明かす。

 まだ最終決定ではないが、佐野アマ統括スカウト、畑山チーフスカウトらアマスカウト部門の責任者が視察予定となっているもよう。例年、甲子園大会後に行われる高校日本代表の試合は海外で行われていたこともあってスカウトの派遣は見送り、甲子園大会の1回戦終了後に行われるスカウト会議で評価を固めてきた。

 ただ、今年のアジア選手権には野手で走攻守三拍子そろった大阪桐蔭・藤原、体幹の強さなど確かなポテンシャルを秘め、投手、内野手、外野手、いずれのポジションでも高い評価を受ける大阪桐蔭・根尾。そして抜群のスピードと遊撃での高い守備力を誇る報徳学園・小園らが一次候補に名を連ねており、大きなアクシデントがなければ代表に選出されることが確実だ。

 阪神にとって今秋ドラフトの重要補強ポイントとなるのが高校生の野手。入団4年目の植田以降、高卒野手の指名がなく、数年後にチームの屋台骨を支える選手の獲得が急務な状況となっている。現時点で前述の3人は異なるセールスポイントを持っており、甲乙つけがたい。日本で開催されるとはいえ、国際大会で使用される木製バットへの適性、外国人投手への対応力が評価のポイントになってくるとみられる。

 球団幹部は「長打を打てる左の外野手は補強ポイントですし、遊撃手も必要。チームを見て、どの部門の優先順位を上げていくか」と語った。ポスト福留、糸井を考えた時に長打力のある左の外野手は補強ポイント。遊撃手も数年先を見据えられるような状況には至っていない。

 高いレベルに位置する高校BIG3をどう順位付けしていくか-。一つの判断材料として、国際大会での活躍も追っていく。

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