ドラ4島田“すねで滑る”スライディング追求し盗塁増

 阪神若手の現在に迫る「若トラ直撃談」。ウエスタン首位を走るチームは「超積極的」のスローガンのもと、果敢な走塁で各選手が隙のないプレーを見せている。ひときわ目立つのがドラフト4位ルーキーの島田海吏外野手(22)=上武大=で、ここまで19盗塁をマーク。その裏側には「スタートの思い切り」と「スライディング」の改善があった。

 「俊足」を武器に入団した島田は、ウエスタン55試合に出場。走攻守で一番レベルアップを感じる部分は「走」だと言う。2軍で20盗塁を決め現在は1軍のドラフト3位・熊谷(立大)に、島田は19盗塁と肉薄。盗塁技術の向上で意識した一つがスライディングだ。

 「足の速さには自信があったけど、細かい技術が足りないというところは、プロに入って特に感じさせられた。その中でスタートとスライディングはまだまだ足りない。序盤は失敗も多かったけど、最近は連続で決められている。スタートは思い切り切れるようになり、スライディングは徐々に力強くなってきた。スライディングで(盗塁が)アウトになったケースが失敗の中で4、5個くらいあった」

 3、4月は16度の盗塁企図で成功が8。これが5月以降は15度試みて成功は8連続を含む11。わずかなロスが致命傷となる盗塁。今も理想のスライディングを追い求めている。

 「まだ完成ではないけど“すねで滑る”というか。接地時間を短くするためにすねで滑っていく感覚。ベストはお尻を付けない。付いたとしても一瞬だけ。今までのスライディングはお尻が付く時間が長くて、減速している形だった。滑る時間を短くするようなイメージで、ベースに突き刺さるスライディングをやってきた」

 成果が顕著に表れたのは16日のウエスタン・中日戦(甲子園)で五回に決めた三盗だ。

 「(タイミング的には)多分アウトだったけどスライディングでセーフにできて、すごく自信になった。練習しているものが出せたのかなと。(今までは)アウトになったらどうしようというのが少しでも頭にあったからスタートを切れていなかった。でも、やることをやってアウトになったら次につながる盗塁になる。今でも弱気になることはあるけど、それをどれだけ消せるか。全部スタートを切ってやろうというぐらいの気持ちでいますね」

 矢野2軍監督の「可能性を広げる」という言葉を胸に刻んでいるという島田。自分で壁や限界を作ることなく、貪欲にチャレンジを重ねていく。

2023-11-05
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