メッセ 暴言退場改心! 投げて打って大車輪で3勝目

 「中日3-4阪神」(18日、ナゴヤドーム)

 これぞ、猛虎の大黒柱や!阪神のランディ・メッセンジャー投手(36)が、6回4安打2失点で3勝目を挙げた。前回12日の広島戦では球審への暴言で二回途中に退場したが、この日はバットでも4点目のタイムリーなど2安打で貢献し、名誉挽回。16日に国内FA権の資格取得条件を満たしたエースが、ずっとチームを支える。

 勝利への執念が全身からあふれ出ていた。6回4安打2失点(自責点1)で今季3勝目を挙げたメッセンジャー。決して満足のいく内容ではない。それでもチームに勝ちを呼び込めたことに、安どの表情を浮かべた。

 「初回あんな形でピンチを作ってしまって、それでも最少失点で切り抜けられたし、自分自身もそうですけど、野手のみんなが我慢強くプレーしてくれたので。チームメートに感謝したい」

 本来の姿とは程遠い立ち上がりとなった。初回、先頭の大島に左前打を許し、続く京田の二塁内野安打で無死一、二塁。四球などが絡み1死満塁のピンチを招いた。平田は投ゴロに仕留めて2死満塁としたが、亀沢の三塁適時内野安打で先制点を献上した。

 それでも、このまま崩れないのが虎のエース。二回以降は低めに集めた丁寧な投球に変化球を交えて中日打線に的を絞らせず、五回まで三者凡退。相手に流れを渡さず、反撃へ向けた準備を整えた。

 バットでも魅せた。0-1の六回、3点を奪いなおも2死二塁。柳の外角スライダーを右前へはじき返した。自らを援護する適時打。三回にも中前打を放っており、2016年8月25日・DeNA戦以来、2年ぶり5度目のマルチ安打とした。

 投球同様に重きを置いてきた打撃。本来、打撃マシンから18メートルほどの打席に立つが、右腕は10メートル短い約8メートルまで近づいてバントや打ち込みを行う。「投手に近い生きた球を練習しないと意味がない。9人目の打者でもあるし、仕事が果たせれば自分を助けることにもなるからね」。勝利のために努力を怠らない姿勢が結びついた。

 チームだけでなく、自身にとっても大きな白星だ。前回12日・広島戦は二回途中に球審への暴言で退場処分を受けた。「前の試合はすいませんでした」。試合後のお立ち台でそうわびたが、投打で貢献し汚名をすすいだ。

 同時にこの日は、16日に国内FA権を取得し迎えた一戦でもある。「最初の1勝なので、気分はいいね」。歓喜の瞬間まで、そしてその先もずっと大黒柱としてチームを支え続ける。

2023-11-05
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