阪神救援陣が奮闘 球児に1勝! マテオ抜きでも無安打リレー

 「阪神4-3広島」(10日、甲子園球場)

 両軍にミス、ミスが重なった一戦。それだけに接戦の勝敗を分けたのは、猛虎が誇るリリーフ陣の安定感だった。六回の藤川から桑原-高橋聡-ドリスと無失点リレー。不振のマテオを外しながら、広島打線を無安打に抑えた。勝利投手となった藤川が笑顔を見せる。

 「俺は何もしてない。明るく振る舞うだけ。勝利投手のボールがもらえてうれしい」。2点ビハインドの五回まで互いに、毎回のように走者を置くような展開。藤川はエルドレッドに死球を与えたが、堂林を二ゴロ、会沢を遊ゴロ併殺に打ち取って3人で抑える。逆転の呼び水となった。

 七回を桑原が3人で抑えると丸、松山、安部…左打者が続く八回には高橋聡が登板。昨年はマテオが不動だったが、金本監督は「ああいう調子ですから」と説明。8日の中日戦で4失点した助っ人を休ませた。起用に応える形で左腕が三者凡退に。21球を使い、「左を抑えるのが仕事。最後は気持ちでいきました」と一息ついた。

 九回はドリスが締めて、リーグトップの4セーブ目だ。昨季は5投手が60試合以上に登板。プロ野球史上初めての記録だった。カバーし合える層の厚さは健在だ。藤川が総意を代弁する。「いまはまだ、流れがくるまでみんなで頑張るだけだから」。リリーフ陣の結束が陰の殊勲となった。

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