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福留弾で快幕G倒 先発野手全員安打!頼れる主将の一撃で猛虎目覚めた

 2回、先制のソロを放ち、ロサリオ(手前)と抱き合う福留(撮影・高部洋祐)
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 「巨人1-5阪神」(30日、東京ドーム)

 プロ野球は30日、セ、パ両リーグが開幕した。阪神・福留孝介外野手(40)が二回、難敵の菅野から左翼ポール直撃の1号先制ソロを放った。チームはここから1981年以来、37年ぶりの開幕戦の先発野手全員安打。福留自身も開幕戦3安打猛打賞を2年連続で達成した。天国の星野仙一元監督に優勝を報告するためのシーズン。快勝発進や!

 切れないでくれ-。打った福留、左翼席で打球を待つファン、そしてベンチの誰もがそう思った。力強く左翼席へ伸びていった白球が黄色のポールに直撃すると、張り詰めた東京ドームの空気が変わった。重圧、緊張、すべてを振り払う主将の一発から、打倒・菅野祭りの幕が開けた。

 「うまくバットの芯でかまして…。切れるな、と思った」と振り返った福留。場面は二回1死、カウント1-1から菅野が投じた外角144キロの直球を完ぺきに振り抜いた。

 少しでも差し込まれていれば、間違いなくファウルラインを割った打球。不惑を超えた男の驚異的なヘッドスピード、そして熟練の技術がフェアゾーンに押し込んだ。「一発で仕留められたのはよかった」と言う会心の2年連続開幕弾が、猛虎の呪縛を解き放った。

 この一発から難攻不落の菅野に先発野手全員が安打を浴びせ、自身も三回には中前打で追加点の好機を演出。五回にも外角直球を中前へ打ち返した。2年連続の開幕戦3安打猛打賞に金本監督も「景気づけの一発ですね。糸井か孝介かなと思っていたところで、孝介がよく打ってくれました」と称賛を惜しまない。

 今年1月、「永遠の監督」と慕う星野氏が急逝した。中日時代の入団1年目、福留のベンチでの指定席は闘将と恐れられた男の前だった。

 耳に飛び込んできたのは、厳しい言葉だけではない。どうすれば勝てるか、どうすればチームの歯車はうまくかみ合うか-。常に“勝つことだけ”を考えていた闘将の姿。19年の時を経た今、愛弟子は懐かしむように「僕がチームに対して、日頃から言っている言葉はきっと、(星野)監督の言葉だったんだなと思う」と言う。

 出陣式では「裏方さん、選手の家族、そしてタイガースファンに、秋に喜んでもらえるように頑張りましょう」とチームに訴えた。影で支えてくれる幾多の人のために勝つという信念は、生前の星野氏が絶対に忘れなかったプロの流儀-。それを自らのプレーで示し、快勝へ導いた背番号8の背中は他の何よりも、頼もしい。

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