藤浪、開幕ローテ当確お預け 悪癖制球難5四死球、4回途中6失点

 「オープン戦、阪神5-10ヤクルト」(13日、甲子園球場)

 開幕ローテ当確は持ち越し-。阪神・藤浪晋太郎投手(23)がヤクルト戦に先発し、四回途中6失点(自責点0)で降板した。味方の失策に足を引っ張られる形となったが、2死球を含む5四死球と制球難の悪癖が顔をのぞかせたのも事実。次回登板は快投で確定ランプをともす。

 一発快投とはならなかった。開幕ローテ入りをかけてマウンドに上がった藤浪。3回1/3を6失点の結果に悔しさがにじむ。途中交代を告げられると、唇をかみしめながらベンチへ下がった。

 「そこ(失策)に関しては、何が起こるか分からないので仕方がない。それ以上に、自分のいいタイミングというかバランス。そういうことができなかったことが一番悔しい」

 滑り出しは上々だった。初回、内野安打とボークなどで1死二塁のピンチを招いたが、坂口を空振り三振。4番・青木に対しては内角をえぐる142キロのカットボールで空振り三振に仕留め、無失点に抑えた。

 だが、徐々に歯車が狂いだす。ボール先行の投球となり、2回終了の時点で球数は50球。制球難を改善することができず、四回に炎上した。

 失策に安打と四球が絡み無死満塁。中村をボテボテの遊ゴロに詰まらせたが西岡が打球を後逸し、2走者の生還を許した。続く奥村には死球を与えて再び満塁。1死後、上田に右前適時打を浴びたところで降板となった。

 「1個1個のボールがいいだけに、修正さえできればと思っていたが、ゲームの中でできなかったというのがダメな部分。普段できていることなので、狂った時にどうするのかが課題。今日に関してはできていなかった」

 状態は悪くなかった。直球の最速は154キロを計測し、変化球で空振りを奪うなどキレは抜群。ずれた感覚を取り戻そうと、走者がいない時でもクイックモーションで投球するなど試行錯誤したが実らなかった。

 金本監督は「ストライクを取るのに四苦八苦というのはどうなんかな。昨日のブルペンの投球を見て、すごい期待したんだけどな」と指摘。香田投手コーチは「状態は非常にいいので、マウンドにいった時に自分を信じてもう少し投げ込んでいってくれれば。(評価は)変わらない」と修正に期待を寄せた。

 開幕ローテ入りに向けて正念場となる次回登板。同じ失敗は繰り返さない。問題点を改善し、結果と内容で示す。

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