福留インタビュー(1)優勝する雰囲気感じている

 阪神の福留孝介外野手(40)がデイリースポーツの単独インタビューに応じ、若手の競争が個人対個人ではなく、28人の開幕1軍枠をかけたサバイバルとなっていることへの手応えを明かした。チームにいい雰囲気が生まれている現状を明かしつつ、自身は4番・ロサリオにつなぐため、ウイニングショットを仕留めて“打線”にしていく考えを語った。

  ◇  ◇

 -年始のインタビューで「優勝するタイミング」という話があった。今キャンプを見た上で、それを肌で感じている?

 「そうですね。このキャンプを見ていても、若い選手が個人対個人で競争しているのではなく、やっぱりチーム全体で競争しているというのがすごくいい方向に向いている。それは僕も感じているし、そういう雰囲気の中でやれているのは、すごくいいことだと思うよね」

 -レギュラーポジション1つを巡ってライバル同士で争うのではなく、そこを超越してレギュラーから代走、守備固めといったベンチ要員の枠まで全員が争っている印象を受けた。当時、黄金期を迎えていた中日時代もそうだった?

 「やっぱりあのときも個人対個人の競争はなかったね。みんなが全体の中で競争してというイメージが強かった。みんなで競争しているから、全体の流れ、全体のチーム力も上がっていくだろうし」

 -そういう意味で今年のタイガースのキャンプも変わってきた。

 「例えば金本監督がおっしゃってるように、ライトが嘉男(糸井)、レフトが僕だったり、セカンドがトリ(鳥谷)だとか。それ以外の限られたポジションの中で自分の居場所を作るには、じゃあ『どこで俺は出るんだ?』と考えるだろうし。そこで出るためには自分で何をしなければいけないか。そこを考えていかないといけない。ただ“うまくなればいい”というわけじゃなくて、試合に出るためにどうしたらうまくなるんだ、どうやったらそこで試合に出れるんだと。いろんなことを考えながらうまくなっていくというのがすごく大切なんでね。それができているのはいいことだと思うしね」

 -開幕1軍へ生き残りをかけた激しい競争になってきた。

 「ベンチ全体、チーム全体の思い切った底上げですよね。だからみんなのプレーを見ていろんな声をかけたりとか、気にしたりとか、するようにはしていますけどね。こういう機会じゃないと、なかなかゆっくり見ることもないしね」

 -今キャンプを見ていると、積極的に投手陣にもアドバイスをしていた。

 「若い投手が多いんでね。特に(1軍)キャンプに来ている選手はね。やっぱり若い選手は迷って不安げにやるよりは、しっかりと自分たちで『これをやるんだ』と考えてやっていく方がいいと思うしね。それをなるべくやりやすく、そういう環境を整えるようにはやっていってます」

 -チーム全体を俯瞰(ふかん)して見て、今年はやれるという手応えもある?

 「もちろん。やっぱり去年の2位でみんなが意識を持って、勝ちたい、優勝したいという思いを持って練習しているから、こういう雰囲気になっているんだと思う。それをそのまま、シーズンを通して全員がその気持ちを持っているということが大事なことだと思うのでね」

 -だからこそ、開幕ダッシュが必要。

 「そうだね。相手が巨人ということもあるし、そういう意味ではすごくいい相手だと思うしね」

(以下、2に続く)

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