藤浪“カーショーカーブ”披露 梅ちゃん大絶賛「空振り取れる」

 阪神・藤浪晋太郎投手(23)が29日、沖縄県宜野座村でこの日から始まった先乗り合同自主トレでブルペン入り。米国での自主トレ中にドジャースのエース左腕、クレイトン・カーショー投手(29)からコツを伝授されたカーブを4球投じ、キャンプ中の実戦でも試投していく可能性を示唆した。

 ブルペンで投げた50球の中に、“カーショーカーブ”を4球、ちりばめた。キャンプ中の実戦で使う可能性を問われた藤浪は「試合のことなんで、投げる投げないは(その時じゃないと)分からない」と話しつつ、「機会によっては使うかもしれない」と試投を示唆した。

 あくまで直球とカットボールで投球を組み立てるタイプだ。昨季の藤浪の全投球数は1093球。そのうちカーブはわずか11球だった。数字にして1%。ただ、武器は一つでも多い方がいい。本人も「球の感じは(指に)かかっています」と手応えを得ている。

 ダルビッシュに頭を下げ、米国へ乗り込んだ。そこで得た貴重な経験だ。新カーブの投げ方について「要は余計な力を入れないということです」と説明した。現状では「いきなり武器になるかは分からない」と未知数だが、可能性を秘めていることは間違いない。

 藤浪のカーブが変わったことを、捕手を務めた梅野も感じ取った。「緩んだ感じじゃなくて、強い感じのカーブ。スピードも速く、ブレーキがかかるようなイメージ」と絶賛。実戦でも「使えそうだな」と感じたという。

 スピードと鋭い落差の「パワーカーブ」。本番で使えるようになるための条件として、梅野は「腕を振ること」「低めに制球すること」の2つを挙げた。それらがそろえば藤浪の投球の幅は広がり、「空振りが取れる」ほどの威力となる、との見方を示した。

 さらに、カーブ以外の部分も、昨年と異なる印象を受けた。直球について「シュート回転がほとんどなかった」とうなずき、「抜け球というよりかは、左打者に食い込んでいく感じ」との印象を口にした。投球練習終了後の藤浪自身も「いい」と好感触を得ていたという。

 この日は投球練習のほか、インターバル走などのランニングメニューも積極的に消化。驚異的なスタミナで、同組で走っていた他の投手を圧倒していた。藤浪完全復活の気配がプンプン漂っている。

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