和田TAが導き出す「トラックマン」フル活用術 新兵器専門分析チーム立ち上げへ

 阪神は22日、大阪市内のホテルで首脳陣、スタッフを対象に来季から導入される「トラックマン」の講習会を行った。最新型の測定器をフル活用していくために、球団はスコアラー陣とは別に分析活用チームを結成し用途を探っていく方針。そこには前監督で打撃コーチ時代から情報分析に定評がある和田豊テクニカルアドバイザー(TA、55)も入るとみられ、経験豊富なメンバーを結集してチーム運営に生かす。

 納会の前に首脳陣や、全スタッフが集められた。その目的は来季から導入される最新型測定器「トラックマン」の講習会。球団担当者や業者が具体的な測定項目、利用用途などを説明した。そこには前監督の和田豊TAの姿があった。

 球団幹部は「スコアラー陣とは別にトラックマンを専門的に扱うメンバーが複数いる。どんな利用ができるか。そこに和田TAも入ってもらいたいというのはある」と明かす。打撃コーチ時代から情報分析に定評があり、データを生かした指導を行ってきた。さらに相手投手の分析にも余念がないなど、現フロント陣の中では随一の現場経験とデータを活用する術を知っている。

 実際にトラックマンでは投手が1球を投げるだけで、スピード、ボールの角度、回転数など実に86項目の数値が得られるという。今までにない膨大なデータ量となり、そのまま選手側に伝えると何が重要なのか、混乱につながる恐れがある。だからこそ分析チームのフィルターを通し、本当に活用すべきデータを取捨選択することが円滑なチーム運営につながる。

 和田TAの他にも現役時代に捕手として活躍した日高剛氏や、チーフスコアラーとして従来の情報部門を支えた井沢武則氏がメンバーとして加わる見通し。講習会後、報道陣に応対した和田TAは「これをどう生かしていくかが大事になってくると思う。現場、フロント、編成でどういう使い方ができるかを探していかないといけない」と語った。

 すでに今季から導入している球団もあり、竹内球団本部企画担当は「そこに置いていかれるわけにはいかない、というのもあります」と明かす。最も有効なトラックマン活用術を見いだすべく、経験と英知を結集させる。

関連ニュース

編集者のオススメ記事

タイガース最新ニュース

もっとみる

    スコア速報

    主要ニュース

    ランキング(タイガース)

    話題の写真ランキング

    写真

    リアルタイムランキング

    注目トピックス