大和、FA権行使“争奪戦”へ 虎は全力慰留!!金本監督「残ってほしい」

 阪神・大和内野手(30)が8日、兵庫県西宮市内の球団事務所を訪れ、今季取得した国内FA権を行使する申請手続きを行った。大和は広報を通じて移籍を前提とした権利行使ではないことを明かし、獲得に乗り出す方向のDeNAやオリックスとの交渉後に、残留か移籍かを選択する。この日、四藤慶一郎球団社長(57)は改めて残留を求める思いを伝え、安芸キャンプ参加中の金本知憲監督(49)も残留を願った。

 安芸ではキャンプが行われ、2軍が甲子園の室内練習場で汗を流していた最中、大和はスーツ姿で球団事務所を訪れ、FA権行使の申請書を提出した。その後、球団広報を通じてコメントを発表。「このたび、FA権を行使することを決断いたしました」とした上で、阪神への愛情と、権利行使に至った思いを明かした。

 「シーズンが終了してから本当に悩みました。12年間お世話になったタイガースへの愛着や感謝の気持ちも言葉に表せないぐらいのものがあります。ただ、他球団の自分に対する評価を聞くチャンスは今しかないという思いも強く、今回の決断にいたりました」

 05年度の高校生ドラフト4位で阪神に入団して今年で12年目。華麗かつ堅実な守備は12球団トップクラス。今季からスイッチに転向した打撃でも、センスの高さを披露。そういった中、一人のプロ野球選手としての立ち位置、評価を聞けるタイミングが訪れたというわけだ。

 ただ、権利の行使がそのまま、タテジマへの決別とはならない。発表したコメントでは「移籍を前提とした権利の行使ではなく、タイガースも含めて自分を一番必要としてくれる球団で来季、プレーしたいと思います」とも明かしている。残りのプロ野球人生で、出場機会も含めてより輝ける場所を選ぶ。

 今後、16日から他球団との交渉が可能となり、DeNAとオリックスが獲得に乗り出すとみられている。争奪戦が繰り広げられることになるが、阪神は宣言残留を認めた上で、当初3年としていた契約年数を4年に延長した条件を再提示するなど熱意を示してきた。

 この日、四藤球団社長は「絶対に必要な戦力、選手なので、ぜひとも残ってほしいという気持ちは伝えました」と、大和に改めて残留を熱望する思いを伝えた。また、金本監督も安芸で「残ってやってほしいよね、そりゃ。(編成に)頑張ってもらうしかないね」と話した。残留か否か。吉報を願い、信じて待つ。

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