CS任せろ!勝利の方程式トリオ、盤石の投球でマツダ悪夢払しょく
「広島5-7阪神」(21日、マツダスタジアム)
17年シーズンを支えてきた鉄壁のリリーフ陣が、よみがえった。5点ビハインドをひっくり返せた要因は、言うまでもない。中盤からバトンをつなぎ、阪神は桑原-マテオ-ドリスの勝利の方程式が盤石の投球で試合を締めた。
場面は5-5の七回。マウンドには、チームトップ64試合目の登板となった桑原だ。先頭の磯村を空振り三振に斬ると、エンジン全開。高速スライダーがうなりを上げ「なんとか3人で終われて良かった」と胸を張った。
上本の勝ち越し二塁打の後、バトンを託されたのはマテオ。1死後に丸、松山と連続三振で三者凡退。「みんな疲れている中、それぞれがいい仕事をできている」。九回はドリスが無失点に抑え、チームは価値ある逆転勝利。リーグトップ35セーブを誇る守護神は「いつでも準備ができている」と力強かった。
5日からの広島3連戦(マツダ)は、連夜のサヨナラ負けを含む3連敗。1戦目はドリスがサヨナラ弾を浴び、2戦目のマテオは3失点を喫し、逆転Vは幻となってしまった。だが、この日の3人の投球で悪夢は完全に払しょくできた。次、戦う舞台はCSだ。
香田投手コーチは「リリーフ陣が頑張ってくれた」と称えた。ビハインドでも、虎のブルペンには頼れる最強リリーバーがいる。