ロジャース主軸変えない 4番で奮闘!9度目零敗も金本監督期待

 「中日7-0阪神」(30日、ナゴヤドーム)

 投打ともに精彩を欠き、5位・中日に取りこぼした。阪神は今季9度目の完封負けで連勝は3で途切れた。散発4安打の寂しい打線の中、前向きな材料は4番のジェイソン・ロジャース内野手(29)が最終回に放った5戦連続安打。金本知憲監督(49)は今後も“パンダ砲”に軸としての活躍を期待した。あす8月1日から首位・広島と3連戦。気持ちを切り替えて、敵地に乗り込む。

 九回の攻撃が始まると同時に、応援団のチャンステーマが鳴り響いた。スコアボードに並び続けた「0」、三塁すら踏めなかった惨状-。反撃を望むファンの思いを感じたのか、2死走者なしからロジャースが快音を響かせた。中前打で出塁し、4番が最後まであきらめない姿勢を示した。

 ただ、試合はその場面をフォーカスしなければならないほど、苦しい展開だった。序盤の大量失点に加え、得点圏に走者を進めたのはわずか一度。左腕・八木の両コーナーを丁寧に突く投球術にはまり「のらりくらりとね。ちょっと相手のテンポに合わせてしまったかな」と金本監督は嘆いた。

 四回の攻撃前には円陣を組んで、片岡打撃コーチが狙い球を絞っていくように指示を出したが、各打者は変化球をことごとく打ち損じた。今季9度目の完封負けで、ヤクルトに続き中日の大型連敗も止めてしまった。広島を追走していくために、明るい話題を挙げるとすれば…この1週間、4番を任せたロジャースの奮闘だ。

 指揮官は「選球眼がいいよね。ボール球を我慢できているし、速い球にも対応できている」と評価。「今後も打線の軸で起用を続けるか?」との問いには「そうだね。孝介(福留)も休みを多めに入れないといけないから。ロジャースに頑張ってもらおうかと」と明言する。

 「日本の投手のモーションにタイミングを合わせられるようになってきた」と確かな手応えを口にした助っ人。この日で5戦連続安打で、特に第4打席は打率・875と高数字をキープ。しっかり打席ごとに修正できている証拠だ。

 その一方、八木を攻略できなかったことに「チームとして、しっかり対応できなかったことが敗因」と悔しさをにじませたロジャース。8月1日からの敵地での広島3連戦は、4番の奮闘がカギを握る。来日してまだ1カ月にも満たないが、それだけの存在感を助っ人は示している。

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