虎投ピンチ…登板4投手が全員失点 対巨人2試合で計13失点

 「阪神1-8巨人」(8日、甲子園球場)

 低迷する打線を必死に支えてきた“心臓部”に、ほころびが出始めた。チーム防御率リーグNo.1の阪神投手陣が崩れた。先発した能見を含め登板した4投手が全員失点で宿敵に連敗。この2試合で計13失点だ。金本監督は、疲れが出てくる時期かの問いに「そう思いますね」と厳しい表情を貫く。

 先発した能見が初回に3失点。直後に打線が1点を返し、2点差のまま均衡した状態が続いた。「あそこは逆転しにいかないと」と指揮官が語ったように、五回裏、能見の打席で代打を告げた。六回のマウンドに送ったのは経験豊富な藤川。これが誤算だった。

 連打と四球で2死満塁のピンチを招き、山本への押し出し四球で致命的な追加点を巨人に献上した。続く坂本勇には中前2点打を浴び、ダメ押し点も奪われた。球場には重苦しいムードが漂い、15試合連続無失点中だった岩崎、そして山本も相次いで失点。3試合連続失点となった藤川は「申し訳ないです。チームのみんなにもですけど、申し訳ないです」とうつむく。

 これまではビハインドゲームでも救援陣が踏ん張り、逆転への流れを生み出してきた。打線も日替わりヒーローが出て、勝ち星を拾ってきた。交流戦終了時に2・90だったチーム防御率は、ここにきて3・19と悪化。リーグトップは保っているが、踏ん張れない事実が数字に表れている。

 香田投手コーチは「球児も頑張っているんだけど、押し出しが悔しかったんじゃないか。先発が先に点を取られて、味方に点が来るまで粘れればいいけど、後手後手に回っている」と語った。救援陣の入れ替えについては「その時にならないと分からない」と可能性を示唆した。

 広島との差は9ゲームに広がり、3位・DeNAとは1ゲーム差。打線が復調するか、投手陣が立ち直るか-。我慢の時期が続く中、今は何よりも“きっかけ”がほしい。

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