もがく福留、バスター打法も快音なし 今季初5番で2の0…試合後は無言

 「中日1-0阪神」(28日、ナゴヤドーム)

 高々と放物線を描いた白球は、左中間フェンス手前で失速した。1点を追う最終回。同点弾はかなわず、阪神・福留孝介外野手(40)は天を仰いだ。開幕から4番を任された主将が、今季初めて5番で出場。負担軽減を狙った策だったが、結果的に2打数無安打、2四球に終わった。

 金本監督が試合後、組み替えの意図を説明した。「相手(先発)の右左もあるし、ちょっと孝介を楽にしてやろうかと」。5番での出場は15年6月14日・オリックス戦以来。開幕から68試合目での打順変更だった。6月の打率は・145。ベテランが苦しんでいる。

 初回の打席。バントの構えから始動するバスター打法を見せた。27日の練習から取り入れ、この日実戦で試みた。ティー打撃では左手でボールをつかむ動作を反復。片岡打撃コーチは「バットが出やすいところを試行錯誤している」と説明する。

 梅野が26打席無安打だった5月上旬、福留が「あいつの状態なら、バスターで打つのが一番いいと思うから」と助言を送っていた。それを今、自分自身が実践しているのか。

 試合後、主将は無言を貫いた。だが思い切ったフォーム変更は、プロ19年目の経験に裏打ちされている。指揮官は「選手は何とかしようという、気持ちを持ってくれている」と話す。2四球は、いずれもフルカウントから選んだものだ。福留の復調なくして逆転優勝は見えない。

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