金本監督「勝たせてあげたようなもの」 上本が…高山が…開幕連勝ミスミス逃した

 「広島9-8阪神」(1日、マツダスタジアム)

 プロ野球ワーストタイの四球記録が作られた史上まれにみる大乱戦の末、阪神は連勝を逃した。初回に4点を先制する最高のスタートだったが、四球連発や守備の乱れなどで自滅。延長十回も失策が絡んでサヨナラ負けを喫した。13四球、4失策の内容に金本知憲監督(48)も嘆き節。シーズン序盤で乗り遅れないためにも、すぐに修正してくれ!

 赤い人波が揺れ、大歓声が遠くに聞こえた。悔やまれたサヨナラ負け。圧倒的な力の差を見せ付けられたわけではない。ミスに乗じて得点したことは良くても、自ら首を絞めた展開がいただけない。金本監督は淡々と敗戦を振り返った。

 「これだけミスが出たらそら…記録に出ないミスもあるし、勝たせてあげたようなものですよ」

 積み重なった4失策。開幕戦と合わせて、2試合で早くも7失策に。延長十回も、ドリスのけん制悪送球と糸原のファンブルからの悪送球が絡んでの敗戦に。ただ、直接黒星につながったその2つの失策以上に、気になったミスが2つあった。

 「目の前のプレーをちゃんとしないと。自分の範囲のボールは。特にノーバウンドは。今日、ノーバウンドは2つか。高山と上本か。自分の範囲のノーバウンドは、ノー文句で捕らないと。最後の糸原は、ルーキーだし、責められないと言えば責められないし」

 言及したのは、まず六回無死一塁での上本の守備。会沢の5球目で一走・安部が二盗を試みたところへ、梅野がノーバウンド送球を二塁のベースカバーに入る上本へ。アウトに思えたタイミングだったが、こぼしてしまったことでセーフに。記録に表れないミスから2失点を喫した。

 さらに八回の高山の守備だ。先頭の菊池のライナー性の打球に、追い付きながらもまさかの落球。マテオが踏ん張り、失点こそ免れたが痛いミスだった。高山は試合後、報道陣の問い掛けに無言。同じことは繰り返せないが、野手だけでなく、投手陣にも目立った「エラー」が流れを悪くした。

 香田投手コーチは「フォアボールもエラーみたいなものだから」と振り返る。阪神投手陣で計13四球。広島と合わせて九回終了時点でプロ野球ワーストタイとなる26四球を記録する結果となった。

 「いくら延長十回といっても、13フォアボールというのはちょっとあれやね」と金本監督。積み重なったミスの連鎖。足元を見つめ直し、しっかりと断ち切らなければ、波に乗りきれない。

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